この胸のときめきを (1988年の映画)とは? わかりやすく解説

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この胸のときめきを (1988年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 15:16 UTC 版)

この胸のときめきを
oldies but goodies
監督 和泉聖治
製作
出演者
音楽
撮影 佐々木原保志
編集 飯塚勝
製作会社 ケントスムービーブラザーズ[1]
配給 東映クラシックフィルム[1]
公開 1988年10月8日
上映時間 102分
製作国 日本
言語 日本語
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この胸のときめきを』は、森沢なつ子・畠田理恵主演[1][2]中岡京平原案・脚本、和泉聖治監督の日本映画修学旅行京都に集まった高校生たちの3日間の恋を描いた青春映画[1][2]哀川翔の映画デビュー作[1]

当時全国に20店舗を展開していたオールディーズを生演奏するライブハウスケントス」が映画製作に乗り出したその第一作[2]。元ヴィレッジシンガーズで当時ケントスの専務だった林ゆたかプロデューサーを務めた[2]。製作発表時の題名は『この胸のときめき・卒業エクスプレス』で[2]、5月の京都に集まる修学旅行生たちの3日間の恋を60年代のオールディーズに乗せて爽やかに描く日本版アメリカン・グラフィティと発表された[2]。つまりケントスの宣伝を兼ねた映画[2]。使用される楽曲はオールディーズのスタンダード・ナンバーを中心とした構成であるが[1]、原曲ではなく、映画全体に日本語によるオールディーズのカバーを散りばめると珍しい試み[3]

あらすじ

文学少女の矢嶋メロンは、恋愛小説を書くくせに自分は恋に奥手で、友人である来生紀子の恋を応援するばかり。紀子はメロンのアドバイスに従い憧れの翔にアタックするが、彼がバイク(ホンダ・スティード)の後ろに女を乗せているのを見かけて落胆する。そんな二人がいる京都に、仙台の高校と博多の高校が修学旅行でやってきた。仙台の圭輔は博多の加奈子と文通していたが、自分の代わりに友人・喜一の写真を加奈子に送っていて、喜一と加奈子が二人きりのデートをすることに。加奈子を好きな鉄人は喜一と喧嘩になり、チンピラの服を汚してしまう…。

キャスト

スタッフ

サウンドトラック

曲目

  1. ジョニー・B・グッドジェームス藤木 クールス
  2. ダイアナ:鈴木義之
  3. オンリー・ザ・ロンリー英語版:生沢祐一
  4. プリーズ・ミスター・ポストマン:瑠衣 仙台ケントス
  5. ジョニー・エンジェル:林舞
  6. シェリー槇みちる
  7. ビー・マイ・ベイビー:北岡麻里江 金沢ケントス
  8. ヤング・ワールド英語版小松久
  9. 逢った途端にひとめぼれ:林舞
  10. 悲しき雨音:小室和之
  11. ブルー・スエード・シューズ:生沢祐一
  12. ボビーに首ったけ英語版かとうゆかり
  13. 監獄ロック:生沢祐一
  14. サスピション英語版:山本とおる
  15. ミスター・ロンリネス:鈴木義之
  16. ラヴ・ポーションNo.9英語版:CHUCK KONDOH
  17. オンリー・ユー:上妻健 大阪ケントス
  18. スタンド・バイ・ミー:ジェームス藤木 クールス
  19. 好きにならずにいられない:生沢祐一
  20. ツイストで踊り明かそう:飯田淳人 キャシーズ
  21. ボーイ・ハント香坂みゆき
  22. リトル・ダーリン英語版:安部敏司 博多ケントス
  23. この胸のときめきを英語版:生沢祐一[3]
発売元
アポロン音楽工業[3]
発売日
1988年10月5日[3]

ギター演奏に6人参加しているが、そのうちの一人が 松本孝弘である。

製作

映画撮影は1988年6月–7月に京都を中心に撮影が行われたが[2]、2020年代の今日ではこの時期に京都で撮影を行うのは困難を伴うものと見られる。製作発表時はクランクイン直前か、直後と見られるが[2]、出演者は主演・森沢なつ子の他、畠田理恵哀川翔南渕一輝保坂尚輝長倉大介本田博太郎田中邦衛宍戸錠室田日出男宇崎竜童の11人しか発表がなかった[2]スタッフ・キャストの平均年齢が23歳というかつての映画製作では考えられない大学映研並みのスタッフワーク[1]

ロケ地

ソフト状況

アポロ(アポロクリエイト)からビデオVHS)、LD[1]バンダイ・ミュージックエンタテインメントから1989年3月5日にビデオ(VHS)が[3]発売されていたが既に廃盤DVDは発売されておらず、オークション等では常に高値で取引されている。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 『ぴあシネマクラブ 日本映画編 2004-2005』ぴあ、2004年、294頁。ISBN 978-4835606170 この胸のときめきを
  2. ^ a b c d e f g h i j 「製作ニュース 飲食業のケントスが映画製作進出 東映『この胸のときめきを』秋公開」『映画時報』1988年5、6月号、映画時報社、33頁。 
  3. ^ a b c d e 「この胸のときめきを」オリジナル・サウンドトラック [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社 (企業). 2025年8月8日閲覧。

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