こうぜん

デジタル大辞泉

こう‐ぜん【公然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ 世間一般に知れ渡っているさま。また、他人に隠さずおおっぴらにするさま。「—と酒を飲む」「—たる事実」

２ 不特定または多数の人が知ることのできる状態にあるさま。法律上でいう。

［副］隠しだてをせずに、おおっぴらに行動するさま。

「陪審に及ばずとて、—この案を決して」〈中村訳・西国立志編〉

こう‐ぜん【^×哄然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］大声で笑うさま。

「『あはッはッはッ!』と…—として笑った」〈魯庵・社会百面相〉

こう‐ぜん〔クワウ‐〕【^×恍然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］心を奪われてうっとりするさま。

「吾を忘れて—と机によりかかりし折しも」〈露伴・露団々〉

こう‐ぜん〔カウ‐〕【^×昂然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］意気の盛んなさま。自信に満ちて誇らしげなさま。「—と胸を張る」「—たる口ぶり」

こう‐ぜん〔クワウ‐〕【^×曠然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］広広としているさま。

「—として倚托(きたく)なき有様」〈漱石・草枕〉

こう‐ぜん〔カウ‐〕【^×浩然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］《「浩」は水が豊かなさま》心などが広くゆったりとしているさま。「—として天を仰ぐ」

こう‐ぜん〔カフ‐〕【^×溘然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］にわかなさま。突然であるさま。人の死などにいう。

「—として属絋(しょくこう)に就いた」〈芥川・枯野抄〉

こう‐ぜん〔カウ‐〕【^×皓然／^×皎然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］明るく輝くさま。白く光るさま。

「唯(と)見れば—たる銀の地に、黄金の雲を散らして」〈鏡花・歌行灯〉

こう‐ぜん【紅^×髯】

読み方：こうぜん

《「髯」は、ほおひげの意》

１ 赤いひげ。

２ 西洋人。紅毛。

３ エビの異称。

こう‐ぜん〔カウ‐〕【^×鏗然】

読み方：こうぜん

［ト・タル］［文］［形動タリ］金属・石・楽器などがかん高い音を出すさま。

「置時計が…忽ち—と鳴って」〈谷崎・少年〉

名字辞典

幸前

名字	読み方
幸前	こうぜん
幸善	こうぜん
興膳	こうぜん

名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

JMnedict

興膳

姓	読み方
興膳	こうぜん

幸前

姓	読み方
幸前	こうぜん

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

こうぜん

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 13:59 UTC 版)

同音異義語

こうぜん

• 【皓然・皎然】：白く輝くさま。
• 【恍然】：心を奪われうっとりするさま。
• 【公然】：広く知れ渡っているさま。
• 【訇然】：音が響くさま。
• 【浩然】：水が豊かでゆったり流れるさま。