こうさくほうきち

新語時事用語辞典

耕作放棄地

読み方：こうさくほうきち

かつては畑として、耕され、農作物が生産されていたが、すでに耕作地としては使用されておらず、また今後も農作のためには使用されないと見込まれる土地。一般的には「休耕地」とも言う。

耕作放棄地と同様に、現在耕作されていない、または利用程度が周囲の他の耕作地よりも著しく低い農地は、「遊休耕地」とも呼ばれる。

耕作放棄地の活用・有効利用については、農林水産省をはじめ国を挙げて対策への取り組みが進められており、「耕作放棄地再生利用交付金」の給付制度もある。主な活用法としては、その土地その土地の名産品を作成する土地として生まれ変わらせる、などの方法がある。

2011年9月には、休耕地に太陽電池アレイを設置して、太陽光発電を行うための土地として耕作放棄地を利用するという計画に対して、農地法を緩和し、また同事業に取り組む法人には出資を行うという新たな方針を加えることが決められている。

関連サイト：
耕作放棄地の現状について(PDF)
耕作放棄地再生利用対策の概要(PDF)

（2011年9月15日更新）

実用日本語表現辞典

耕作放棄地

読み方：こうさくほうきち

以前は作物の栽培に利用されていたものの、現在は農耕が行われていない土地を意味する語。世界農林業センサスは「以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかも、この数年の間に再び耕作するはっきりした考えのない土地」と定義している。

関連サイト：
農林水産省/農業関連用語 - 農林水産省

（2014年2月14日更新）

デジタル大辞泉

こうさくほうき‐ち〔カウサクハウキ‐〕【耕作放棄地】

読み方：こうさくほうきち

高齢化や過疎化による人手不足などで、過去1年間耕作されたことがなく、今後数年の間に再び耕作する意思のない農地。遊休農地。→荒廃農地

[補説] 農林水産省が5年ごとに行う農林業センサスにおいて、農家の自己申告に基づいて把握・集計される