傾斜掘り
読み方: けいしゃぼり
【英】: directional drilling
【英】: directional drilling
井戸は垂直に掘られるのが普通であるが、傾斜して掘らなければならない場合や、傾斜して掘った方が経済的な場合が多い。 装置をセットできない場所、例えば密集した市街地の下の油田を開発したいときなどであり、後者は井戸を 1 本仕上げるたびに掘削装置を解体、移動させ、また組み立てることよりも 2 ~ 10m くらい必要な装置をスライドしただけですぐに掘削できるようにして、あとは傾斜掘りによってリグを移動して垂直に掘ったのと同じ油層内の地点に井戸が伸びてくるように掘ることなどである。現在、開発井の大部分はこの傾斜掘りで掘られている。傾斜掘りの坑跡のタイプは、基本的には下図の 3 通りがある。キック・オフ・ポイントまで垂直に掘進後、増角され目標へ向けられる。計画した傾斜が得られたら、その傾斜・方位を一定に維持しながら掘進が続けられる(沿角掘進)。タイプIIでは、最終的には垂直まで減角され目標に掘り込んでいる。増角・減角する際には、ドッグ・レグを防止するために変角率を 10m あたり 1 度以下にすることが好ましい。傾斜掘りの特殊な応用例として、坑井の油層内部分を長くして生産性の向上を図る水平掘り技術が最近注目されている。水平掘りの方法には、従来の傾斜掘りを極端化したものと、特殊な器具を使用するものとがある。 |
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