かなしぶ

デジタル大辞泉

かなし・ぶ【悲しぶ／^▽哀しぶ／^▽愛しぶ】

読み方：かなしぶ

［動バ四］

１ 「悲しむ1」に同じ。

「法顕(ほっけん)三蔵の、天竺(てんぢく)に渡りて、故郷の扇を見ては—・び」〈徒然・八四〉

２ 「悲しむ2」に同じ。

「霞をあはれび、露を—・ぶ心」〈古今・仮名序〉

［動バ上二］《上代語》「悲しむ1」に同じ。

「今日だにも言問(ことど)ひせむと惜しみつつ—・びませば」〈万・四四〇八〉

[補説] この例「可奈之備」と表記。「備」は上代特殊仮名遣いで乙類の仮名であり、連用形語尾が、四段活用の場合は甲類、上二段活用の場合は乙類という事実があるので、これは上二段活用と推定される。

かな‐しぶ【金渋／^▽鉄渋】

読み方：かなしぶ

水にまじった鉄のさび。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

かなしぶ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/18 13:48 UTC 版)

発音^(?)

東京アクセント

か↗なしぶ

京阪アクセント

↗かなしぶ

名詞

かなしぶ【金渋、鉄渋】

1. 鉄の錆が混じった水。

語源

「かなし」 + 接尾辞「ぶ」

動詞：愛

かなしぶ【愛しぶ】

1. 愛（いと）おしむ。かわいがる。

かなし-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
かなし	ば	び	ぶ	ぶ	べ	べ

動詞：悲

かなしぶ【悲しぶ】

1. 悲（かな）しむ。

かなし-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
かなし	ば	び	ぶ	ぶ	べ	べ

派生語

• かなしび