おいる しぇーるとは? わかりやすく解説

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オイル‐シェール【oil shale】


オイル・シェール

読み方: おいる しぇーる
【英】: oil shale
同義語: フィッシャー・アセイ  油頁岩  油母頁岩  

ケロジェン多量に含むち密な堆積岩たいせきがん}の総称
わが国および中国では油母頁岩ゆぼけつがん}または油頁岩ゆけつがん}ともいう。乾留によって液状またはガス状の炭化水素生じる。オイル・シェールという語は岩石学の用語であると同時に、油が採取できる資源一種として用いられる後者場合、どの程度上の油が採れるものを指すかについてはっきりした定義があるわけではないが、通常 10 ガロン(約 40 L)/トン上の油を生ずるものを対象として論じられるようである。オイル・シェールはシェール層自体資源であるので広い面積わたって存在し米国ソ連ブラジル中国モロッコオーストラリアなどの各地大規模なオイル・シェール層の存在知られており、その原始埋蔵量10 ガロントン上のもの)は採れる油の量で約 3 兆バーレル以上とされている。オイル・シェールをそのまま炉で燃料として燃やすことは、ソ連エストニア)などで行われ、また乾留して出てくるガス発電燃料としていることも報じられている。乾留してシェール・オイルを得ることは、19 世紀前半石油産業先駆としてフランス英国行われたが、やがて米国石油採掘されるようになって行われなくなった20 世紀になってから工業的にけつ岩油の生産が行われたのは、中国東北地方撫順で、1930 年代から第二次大戦にかけて、当時満鉄独自に開発した乾留炉によるものがあり、これはその後現在まで中国によって継続されているが、これは石炭層のオーバーバーデンとして掘り起こされたオイル・シェールを利用したもので、最近エネルギー産業規模からすれば小型の炉で回収率も低い。1970 年代オイル・ショック後米国中心に、ようやく本格的なオイル・シェール乾留技術の開発再開されている。これまで加熱方式乾留にかけるけつ岩破砕粒度の違うさまざまな方式開発中であるが、いずれもまだ本格的な操業実績確立するには至っていない。


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