IMF(あいえむえふ)
世界銀行が復興開発を目的とする資金提供を担当する一方、IMFは通貨の安定化を目的とする資金の融資を担当してきた。現在では、融資の対象国として発展途上国に比重を移している。IMFから融資を受ける場合には、金融政策・財政政策の引き締めを柱として作成されたプログラムを遵守する必要がある。
1994年のメキシコ通貨危機、続く97年のアジア通貨危機のとき、資金提供と通貨金融の安定化を支援するプログラムを作成するなど大きな役割を果たしている。また、旧社会主義国の市場経済体制への移行を円滑に進めるための技術支援なども行っている。
IMFは、1944年7月にアメリカのブレトンウッズで開かれた連合国通貨金融会議で設立が決まった。日本は、1952年に加盟し、現在のIMF出資割当額はアメリカに次ぎ、ドイツと並ぶ第2位となっている。
設立から50年以上経ち、現在の国際金融におけるIMFの役割と運営方針の改革を求める声も出始めている。
(2000.04.18更新)
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