『0音』とは? わかりやすく解説

『0音』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 19:24 UTC 版)

新国誠一」の記事における「『0音』」の解説

1963年刊行された『0音』では、はじめて「象形詩」「象音詩」という概念提示された。前半後半分けて象形詩と象音詩収録され前半象形詩については「作品を読む場合音読すること」という但し書き付されている。 前半象形詩は、大きさ異な漢字ひらがなカタカナといった文字を、空間性意識して紙面配置した作品中心となっており、視覚詩に近い実験的な作品といえる後半の象音詩は名の通り聴くための詩」であり、1963年12月には、『0音』の作品音読する実演行われた。その試みに参加した者の中には作曲家刀根康尚なども含まれている。 『0音』の作品とりわけ象形詩に見られる空間意識した文字の配置は、フランス詩人ステファヌ・マラルメの『骰子一擲』の影響を受けたものであると考えられている。また、ジョン・ケージ十二音音楽からの影響指摘されている。 またヴィニョーレスに音声重要性説かれたこともあり、その後音声詩の試み積極的に行っている。丁度この頃オープンリールによる録音技術写植技術発達していたことも、『0音』の表現その後音声による表現後押ししたとみられている。

※この「『0音』」の解説は、「新国誠一」の解説の一部です。
「『0音』」を含む「新国誠一」の記事については、「新国誠一」の概要を参照ください。

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