『落語系圖』について
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1929年に出版された『落語系圖』は、戦前の上方落語の資料としては、数少ない体系だった資料である。前半は江戸・上方落語の諸流系図を、後半は鳴物のきっかけ表、出番表、席亭・落語家の肖像などを掲載している。写真資料が豊富なのも特徴である。 3代目桂米朝は、その著書『上方落語ノート』p266 において、次のように述べている。「『落語系図』は貴重な本だが書き方が乱雑で、古い時代のことは今日の辞典のようなつもりで簡単に引用すると、とんでもない間違いを仕出かすことがある。誤りも少なくない。前後矛盾もあるし、要注意の資料であるが、しかし上方落語史において大事なものであることは間違いない。」 『落語系圖』は、名著刊行会から1965年、1979年の二度、復刻されている。
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