『物質文明・経済・資本主義』の執筆と晩年
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1967年、のちにブローデル2冊目の大作と評される1979年刊行の『物質文明・経済・資本主義—15〜18世紀』の原型となった『物質文明と資本主義』が刊行された。1969年には、ブローデルは『アナール』編集から退き、エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ、ジャック・ル・ゴフ、マルク・フェローに編集を委ねた。69年には、方法論的省察として『歴史論』を執筆、また、スペイン王フェリペ2世の伝記をミラノで出版している。 多くの後継者を育てたブローデルは、1972年、社会科学高等研究院(高等研究院第6部門)とコレージュ・ド・フランスを70歳で退職した。この年、『地中海』の英語版が刊行された。退職後も執筆活動を継続し、1978年には『地中海の記憶』、1979年には前掲『物質文明・経済・資本主義』、1985年には『資本主義の力学』を著し、1984年にはアンドレ・シャンソンの後を受けてアカデミー・フランセーズ会員(座席番号15)に選ばれた。1985年11月27日、フランス南東部のサヴォワ県クリューズの別荘において、最後の大作『フランスの歴史』の執筆なかばにして死去した。83歳であった。
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