『ムーミン谷の十一月』のホムサ=トフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:17 UTC 版)
「ムーミンの登場人物」の記事における「『ムーミン谷の十一月』のホムサ=トフト」の解説
ひとりぼっちでヘムレンさんのヨットの船底に住んでいた少年。ムーミン一家(特にママ)にあこがれ彼らに会いに行く話を紡いで自分に聞かせるが、実際に会ったことがないせいか空想世界でも彼らには会えていない。初めて訪ねたムーミン屋敷は留守で他の連中とともに待つ間一緒に暮らして他の人々から可愛がられるが、暇つぶしにムーミン家にあった学術書を読んでいるうちに不思議なちびちび虫(貨幣石)の記述に自分を重ねて興味を示し、想像の中でその虫を巨大化させていく。しかしこの虫が最終的に大きくなりすぎて一人でうまくやっていけなくなったのを知るとありのままでよいと小さく戻して消してしまい、その後来客たちがムーミン一家に会うことなく1人また1人と去っていく中、最後まで残りムーミン一家を1人で迎える役目を担うが、あまりにも長く待たされていつまでも会えないことで現実と空想の区別もつかないほどに苦しみ、ミムラねえさんから「ムーミンママが怒ったときに行く場所(地の文によるとこれは「ミムラねえさんの嘘」で「ムーミンママは決して怒ったりしない」だそうである)」教わった「怒りの森(裏山の暗い森)」に飛び込み彷徨っているうちに妄想が薄れて気持ちが落ち着き、それまでの想像の中に会った理想化したママとは別のママが浮かび、彼女にやさしくしてやりたいという気持ちが芽生え、また一家の帰還を待てるようになり、海の方を見ているうちに帰還するムーミン一家の船を見つけ桟橋に向かう。
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