『お猿のかごや』と小田原提灯
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「お猿のかごや」の記事における「『お猿のかごや』と小田原提灯」の解説
1番の歌詞に出てくる「小田原提灯」とは、主に旅行者用の携帯型提灯の一種であり、蛇腹部分が円筒形で、折りたたむと胴部が蓋と底の中に収まって懐に携行できるようになっているものである。山上は、「もし我家に小田原提灯がなかったらこの歌は生まれていなかった」と書いている。山上の実家に小田原提灯があった理由は、実家が骨董店を経営しており、店の片隅に小田原提灯があったためである。また山上は、実際に駕籠かきが小田原提灯をぶら下げて歩くことがあったのだろうか、と長い間気にしていたが、小田原提灯保存会の会長に会って、実際にあったと聞き、四十年ぶりに安堵したと述べている。「小田原提灯」の発音に関して、1946年の海沼による自筆の譜面には「オダハラヂャウチン」と書かれており、1988年建立の歌碑にも「おだわらぢょうちん」となっている。また、コロンビアから1948年3月に発売された大道弓子版でも「おだわらぢょうちん」と歌っているが、川田孝子版では「おだわらちょうちん」と歌っている。小田原提灯は『お猿のかごや』により有名になり、歌と共に全国的に知られるようになった。1972年頃、大阪で開いた神奈川の観光物産展において小田原市のコーナーに小田原提灯を配置したところ、「これが『お猿のかごや』に出てくる提灯か」と注目を集めたという。
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