「絶滅」とユリワサビとの誤認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 15:56 UTC 版)
「オオユリワサビ」の記事における「「絶滅」とユリワサビとの誤認」の解説
オオユリワサビ Eutrema tenue (Miq.) Makino var. okinosimense (Taken.) Ohwi は、学名のとおりユリワサビの変種とされ、基準標本の採集地である福岡県の沖ノ島固有のものとされていた。また、長い間同地で生育が確認されないため、絶滅したものと考えられ、2000年の環境庁(当時、現:環境省)レッドデータブックまでは「絶滅種(EX)」とされていた。しかし、「オオユリワサビ,その生活と分類学的位置」鳴橋直弘・梅本康二・若杉孝生(2000年)によって、オオユリワサビは独立した種 Eutrema okinosimense Taken. であり、また本州の東北地方から九州にかけての日本海側に広く分布しているとされた。このオオユリワサビは東北地方ではこれまでユリワサビと誤認されていたものであった。また、牧野富太郎原著『新牧野日本植物圖鑑』のユリワサビのスケッチはオオユリワサビによく似ている、との意見もある。
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