「物品」の分割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 06:07 UTC 版)
「政治家 (対話篇)」の記事における「「物品」の分割」の解説
客人は、「類例」としての「機織り術」を論じるに当たって、まずは以下のように、「人間が制作・取得する物品」を分割する。 「外へ何かの作用を及ぼすことを目的とするもの」 「困った作用を外から受けることを防ぐことを目的とする防衛用具」「天与・人造の予防用妙薬」 「防護物」「戦争で用いられる武器」 「周垣(しゅうえん)用具」「遮蔽(しゃへい)幕」 「掩護(えんご)用具」「家屋類」 「個人身体用の保護物類」「敷物類」 「衣服類」「全一枚の布類」 「数枚の布から成るもの」「穴を用いて結び合わせたもの」 - 靴類など 「穴を用いずに一体化されたもの」「植物繊維で作ったもの」 「毛髪類で作ったもの」「液体類・漂布土を使って接着したフェルト類」 「原料だけを編み合わせて結合したもの」(着物) そして客人は、この最後の「着物(羊毛衣服)」を作る「着物制作術(羊毛衣服制作術)」において、「機織り術」は役割の大きな構成要素になるのであり、この両者の関係は、「王者の持つべき技術」と「政治家が持つ技術」の関係のように、ほぼ同義であると指摘する。ソクラテスも同意する。
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