「氣(き)」の現実の運用技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 04:59 UTC 版)
「内神道」の記事における「「氣(き)」の現実の運用技」の解説
「氣(き)」は、本流の楊式太極拳の命である。これを現実に使えなくては稽古の効果は十分の一も望めないというのが、内神道の真実として説明されるところである。 「力を使っては、100キロを超える石を動かすと体を壊す」と弟子間に説明し、大石を掘り出して自らの手作業のみで石垣を組み上げていった「宗家の行」は弟子たちには圧巻の教示だったと伝わる。昔楊禄禅という達人が行った行の再現の一つだというが、氣で行う作業はどのようなことも肉体に負担を与えないという極意に連なるのだという。 内神道が、このような「氣」を実質につかえる、あるいはつかうようになることの訓練の技を大切に伝えているということも、その特異性に含まれる。 その中で最も重要に伝えられるものが「引進(いんしん)」の技群である。これらの技は、老若男女、10代~90歳以上まで、武道門、健康門の区別なく伝えられてゆく。「氣」の奥義を楽しく深く、そして神秘的に学ぶので、重要というのである。 これらの技を行うために、内神道では健康目的のみで学んでいても、自然に武道技が使えるようになっている。つまり内神道においては、最終的に武道門と健康門の区別はなくなるのである。だれでも「氣」が使えるようになり、また自然に「氣」を学べることは特記できることであろう。 ただし「氣」を運用するということは、それを願うだけの気持ちが必要であるということが条件付けされうる。ただ漫然としていて、集中しないようでは身につかないであろう、ということの問題にたどり着くかもしれない。しかしこのことはどのような道でもそうであって、何事もその道の達人になるには、その道の求めるもので大切な事項を運用できる願望は必要なのではなかろうか。内神道の特異点をみつめながらも、一般論としてはそのように解説できることになるであろう。
※この「「氣(き)」の現実の運用技」の解説は、「内神道」の解説の一部です。
「「氣(き)」の現実の運用技」を含む「内神道」の記事については、「内神道」の概要を参照ください。
- 「氣」の現実の運用技のページへのリンク