「改造」との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 07:04 UTC 版)
チートとしばしば同一視されるものにプログラムの「改造」(あるいは「拡張」)がある。「インチキ」「騙し」を強調するような場面でcheatを用いるのに対し、データを操作・改変すること自体に比重を置いて表現する場合は、MOD(modifyあるいはmodification:加減・修正)として区別する場合が多い。 パソコンゲームにおいては、リバースエンジニアリング手段が動作プラットフォームとなっているパソコンに組み込まれているため、8ビットパソコン(→8ビット御三家)の時代から改造手法などが「コンプティーク」をはじめとしたいわゆるパソコン雑誌に掲載されることもあった。 今日の市販パソコンゲームなどでも設定ファイルやセーブデータなどを改竄することでゲーム内容にそれなりの働き掛けを行うことが可能なゲームソフトもしばしばあり、ツールソフトウェア・改造ツールとも呼ばれる、そういった改造手法や改造用のプログラムを公表している個人も見受けられる。例えば、ファーストパーソン・シューティングの拡張データ、機能、音源フォーマットとしてMODが存在する。製作者の意図した範囲内でゲームを改造することをMODとして、作者が自ら拡張パックの一機能・MODツールやデータ編集手段を公式で提供する場合もある。 しかし、ゲーム製作者の意図しないレベルでゲームバランスを崩壊させる改造はやはり「cheat」、すなわちゲーム本来の遊び方から逸脱したプレイ手法・不正行為として非難される場合もある(特にネットワーク機能の存在するゲームにおいて顕著)。 なお、前述のように「作品として提供されているソフトウェアを部分的にせよ改竄する行為」で同一性保持権を損なう側面もあるため、これらの改造ツールに関する議論もないわけではない。
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