「改土帰流」以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:12 UTC 版)
現在の甘粛省、青海省、四川省西部、昌都地区、チベットの各地方には古くからチベット族が居住していた。また現在の湖南省、四川省、雲南省、貴州省、広西チワン族自治区などの山岳地帯には、ミャオ族、ヤオ族、ロロ族などの少数民族である原住民が居住していた。元代になって、政令の受け入れ、朝貢、納税を前提に、原住民を種族と部族の単位に分類した。その上で彼らの酋長に「宣慰使」や「宣撫使」などの中国の官名を与え、原住民の慣習に従って彼らを統治させる権原とその世襲権を与えた。これらの官を「土司」あるいは「土官」という。これらの「土司・土官」の制度は、元・明・清の3朝の間にしだいに整備拡張されていった。
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