「ハウダニット」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 10:02 UTC 版)
「フーダニット」の重要なバリエーションとして、倒叙ミステリもの(「Howcatchem」または「Howdunnit」とも呼ばれる)がある。このミステリ形式では、犯人や犯人が実行する犯罪行為が読者や観客に公然と明らかにされ、捜査官が真実を突き止めようとする過程や犯人がそれを阻止しようとする姿が描かれる。テレビドラマ『刑事コロンボ』シリーズは、この種の探偵物語の代表例である(『LAW & ORDER:犯罪心理捜査班』や『サンフランシスコ捜査線(英語版)』、『古畑任三郎』もこのジャンルに属する)。この伝統は、R・オースティン・フリーマンの倒叙ミステリ小説にまでさかのぼり、フランシス・アイレス(アントニー・バークリーのペンネーム)が書いた『Malice Aforethought』で、ある種の神格化がなされた。同じ系統の作品に、ヒッチコックの映画『断崖』の原作になったアイレスの『レディに捧げる殺人物語(英語版)』(1932年)がある。心理サスペンス小説の後継者としては、パトリシア・ハイスミスの『This Sweet Sickness』(1960年)、サイモン・ブレット(英語版)の『A Shock to the System』(1984年、映画『ショック・トゥ・ザ・システム 殺意のシステム(英語版)』の原作)、スティーヴン・ドビンズの『The Church of Dead Girls』(1997年)などがある。
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