「オープンソースの定義」の起草
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 20:54 UTC 版)
「ブルース・ペレンズ」の記事における「「オープンソースの定義」の起草」の解説
オープンソースの定義は、ペレンズにより、Debian社会契約(Debian Social Contract)の一部である、Debianフリーソフトウェアガイドライン(Debian Free Software Guidelines; DFSG)を元にして作成された。ペレンズは1997年6月上旬、debian-privateメーリングリストにて、Debian社会契約の草稿をDebian開発者に提案した。Debian開発者は議論を行い、1ヶ月間に渡って修正を加え、最終的には完全な文書がペレンズによりDebianプロジェクトの方針として公表された。1998年2月3日、(ペレンズはこの会合のメンバーには含まれてはいないが)一部の人間がVA Linux Systems社にて会合をもち、フリーソフトウェアと言う用語をリチャード・ストールマンが提起する道義的な側面よりもむしろ実利的側面を用いてビジネス界に浸透させようとするための会談がもたれた。ナノテクノロジーを業務とする研究所Foresight Institute(英語版)所属のクリスティン・ペターソン(Christine Peterson)は、Foresightがフリーソフトウェア誕生の初期のころから興味を持っていたため、この会合に参加していたが、彼はこの場において、"Open Source"(オープンソース)という新たな用語を提案した。翌日、この会合に参加していたエリック・レイモンドは、ペレンズにオープンソースの枠組み作りに協力するよう依頼した。ペレンズは彼が作成したDebianにおける文書を、Debian内の用語を"オープンソース"と言いかえた、"オープンソースの定義"と言う文書に作りかえた。 オープンソースの定義に関する起源となる発表は、1998年2月9日、スラッシュドットのウェブサイトにて行われた。その他、1998年2月10日にはLinux Gazette(英語版)上にて発表されている。
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