「まぼろしの邪馬台国」連載と出版
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「九州文学」の記事における「「まぼろしの邪馬台国」連載と出版」の解説
1965年(昭和40年)より、宮崎康平の「まぼろしの邪馬台国」が『九州文学』に連載開始され、1967年(昭和42年)、講談社から出版される。宮崎は同年、夫婦揃って第一回吉川英治文化賞を受賞した。1980年(昭和55年)、その後の更なる研究内容が加筆された決定版が出版された。書籍はいずれも絶版であったが、2008年(平成20年)8月に講談社より新装版が発売され、同年秋、堤幸彦監督、吉永小百合、竹中直人主演で映画化された。 「邪馬台国はどこにあったか」という、いわゆる邪馬台国論争は専門の学者らの間でしか語られていなかったが、本作がきっかけとなり、一般人にまでその論争に火が点いた。邪馬台国の位置については、畿内説と九州説の二大仮説があり、宮崎は九州説を支持していた。 九州文学同人会は「まぼろしの邪馬台国」を文学ではないとみなし、連載を拒絶する姿勢をとったが、劉のとりなしにより連載に至った。
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