ムササビ
和名:ムササビ |
学名:Petaurista leucogenys |
ネズミ目,リス科 |
分布:本州,四国,九州 |
写真(上):ムササビ成獣 |
説明 わが国の固有種.低地から亜高山帯までの主に天然林,高齢二次林に生息する.夜間に樹洞の巣から出て樹木間をグライダーのように滑空しながら移動し,木の芽,葉,花,果実,種子などの植物を採食する.こんもりと茂った大きな木のある社寺林などで,夜間注意していると「グルルル,グルルル」という声が聞こえてくる.ムササビがこれから採食のために活動を開始する合図である.ムササビの体には,首,前肢と後肢の間,後肢と尾の間に薄い皮膜があり,滑空の時はこの皮膜を広げ,また長い尾も使い,凧のようなかたちとなり,40mほど(最大160m)の距離の樹木間を音もなく滑空する.着陸すべき樹木の距離を見誤り地上に降り立ちネコに捕食されたり,家屋付近のフェンスにひっかかり絶命したり,高圧送電線の鉄塔に着陸して感電死する場合がある.飛翔適応が思わぬ落とし穴になった例である.ムササビにとって安心して生息できる森が少なくなったことが原因である. |
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