麩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/12 00:18 UTC 版)
歴史
日本では「麩」という字で麬（ふすま）を指し、後にその加工品である麪筋にもこの字が当てられた（『本朝食鑑』）。また、小麦が中国大陸から伝来されたことから唐粉（からこ、殻粉）とも称した。「麩＝ふ」としての最古の記録は南北朝時代に書かれた『嘉元記』正平7年（1352年）5月10日条に登場する「フ」の記述である（なお、同条に「フ」と併記されている「ウトム」がうどんの最古の記録とされている）。禅宗の広まりとともに精進料理や懐石料理などで麩が採用され、日本の食卓でも馴染みのものになっていった。
セリアック病
詳細は「セリアック病」を参照
麩は主にグルテンであり、セリアック病にかかっている人（欧米では1%程度の人が罹患している）の小腸で炎症を引き起こす。
脚注
関連項目
- がんもどき
- 麩饅頭
- ちくわ麩 - グルテンに富んではいるが、小麦粉（強力粉）をそのまま用いているので実際には「麩」ではない。
- 麩チャンプルー
- 麩菓子
- グルテンミート
- 油麩丼（仙台麩丼）
- あんぷ - 麩で餡をくるんだ和歌山県の和菓子。
外部リンク
- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版（七訂）」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準（2015年版）」
- ^ a b “地産地消事業 〜郷土料理推進事業〜”. 結城市（茨城県） - 健康増進センター - 結城市食生活改善推進員 (2012年9月12日). 2012年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月28日閲覧。
- ^ 「秘密のケンミンSHOW」 2011年4月28日（木）放送内容 - 価格コム
- ^ 滋賀拉麺維新会公式ブログ「湖国ブラック」
- ^ a b c “第3章 資料”. 文部科学省. 2020年5月20日閲覧。
- ^ a b c d 丸山晶代『ちくわぶの世界』ころから、2019年、114, 115頁。
- ^ “角山本店／生麩のご紹介／つと麩 竹輪麩”. 2022年6月29日閲覧。
- ^ “大原本店／商品紹介／青つと麩”. 2022年6月29日閲覧。
- ^ 日本橋弁松総本店の弁当に入っている。
- ^ “麩や銀”. なごや食フェスタ2010. なごや食フェスタ実行委員会. 2012年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月28日閲覧。
- ^ 野瀬泰申（文化部編集委員）. “3杯目編 第1回 おでん再論（予鈴）ご当地おでん種を探せ”. 日本経済新聞. 2015年9月28日閲覧。
[前の解説]
麩と同じ種類の言葉
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