畠山成幸 畠山成幸の概要

畠山成幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 09:02 UTC 版)

 畠山成幸 八段
名前 畠山成幸
生年月日 (1969-06-03) 1969年6月3日(54歳)
プロ入り年月日 1989年10月1日(20歳)
棋士番号 193
出身地 神奈川県
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 森安正幸七段
段位 八段
棋士DB 畠山成幸
戦績
一般棋戦優勝回数 1回
2017年3月13日現在
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棋歴

弟の畠山鎮とともに、将棋界唯一の双子棋士である。しかも、1989年10月1日に二人同時にプロ入り(四段昇段)し、話題と驚きを呼んだ(奨励会三段リーグから1つの期に四段昇段するのは原則2名だけであり、その2名が畠山兄弟であった)。

小学4年から5年に上がる頃の1980年春、第5回小学生将棋名人戦で準優勝。

奨励会の頃に参加した第12回(1990年)「若駒戦」(非公式棋戦)で優勝。

プロ入り後、1991年度に大型棋戦の全日本プロトーナメント(第10回)でベスト4に進出する活躍で、早くも頭角を現す。準決勝で羽生善治棋王(当時)に敗退。

1993年度、王将戦(第43期)の予選を7連勝で勝ち上がり、入るのが困難とされる王将リーグに名を連ねる活躍。リーグでは初戦で羽生善治竜王(当時)から1勝を挙げたが、残り5局を落とした。5連敗の相手は、森内俊之六段(後の名人)、米長邦雄名人(当時)、村山聖七段、中原誠前名人(当時)、郷田真隆五段(前年度に王位のタイトル獲得)である。

1994年度、新人王戦でベスト4入り。同年度、第13回早指し新鋭戦棋戦初優勝

順位戦では、鎮がまだC級2組に留まっていた頃の第54期(1995年度)C級1組順位戦で屋敷伸之久保利明中川大輔らを破って8勝2敗の2位の成績を収め、B級2組に昇級。ちなみに、2敗を喫した相手は、三浦弘行と郷田真隆である。

1997年度、第45期王座戦でベスト4入り。同年度、第38期王位戦では、リーグ入り。

1998年度、第29回新人王戦で三浦弘行と決勝三番勝負を戦うが、0-2で敗れて準優勝。同年度、第46期王座戦で2年連続ベスト8。

第13期(2000年度)竜王戦3組で優勝し、2組昇級を決める(鎮に1年遅れ)。本戦トーナメントでも、初戦で5組優勝の山本真也に勝ったが、その次(準々決勝)で羽生善治に敗れた。 第42期(2001年度)王位戦でリーグ入り。2017年3月8日、勝数規定により八段に昇段した。

棋風

デビュー当時から居飛車党で、角換わりを得意とする。矢倉の採用も多い。しかし、2000年前後から振り飛車を指すことが多くなり、一時期、四間飛車党であった。2008年頃からは、後手番一手損角換わりなどの居飛車も指している。

人物・エピソード

  • 大阪市福島区で英会話サロンを経営していたが、後に週1回の英会話サークルに規模を縮小し、2008年に終了した。
  • 目立つことが嫌いで、マスメディアからの取材やインタビューもほとんど受けない[1]。四段昇段後に応じた取材は、2011年に当時の将棋連盟会長・米長邦雄が『週刊現代』に連載していた『名勝負今昔物語』のために、米長本人から取材を受けたのが「20年ぶり。四段になってから初めて」であったという[2]。その後も目立つものは、藤井聡太との初手合となった2019年3月8日の第32期竜王ランキング戦4組2回戦での終局後のインタビュー[3]とその関連取材程度である[4]。なお当該対局は通算1000局目の節目となる偶然も重なった[4]

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1983年00月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 1986年00月00日 : 初段
  • 1987年07月00日 : 三段(第2回奨励会三段リーグ<1987年度後期>よりリーグ参加)
  • 1989年10月01日 : 四段(第5回奨励会三段リーグ成績2位) = プロ入り
  • 1993年04月01日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算78勝54敗)
  • 1996年04月01日 : 六段(順位戦B級2組昇級、通算168勝103敗)
  • 2003年05月19日 : 七段(勝数規定 /六段昇段後公式戦150勝、通算318勝224敗)
  • 2017年03月08日 : 八段(勝数規定 /七段昇段後公式戦190勝、通算508勝436敗)

  1. ^ 「プロ棋士カラー名鑑2017」 (扶桑社)など
  2. ^ 米長邦雄『将棋の天才たち』181ページ。『週刊現代』2011年12月10日号初出。
  3. ^ 藤井聡太七段、畠山八段を下す 竜王戦ランキング戦4組:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年4月8日閲覧。
  4. ^ a b 盤上の風景:/32 将棋 畠山成幸八段 独特の存在感示し30年 /大阪”. 毎日新聞. 2019年4月8日閲覧。


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