木古内駅
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駅弁
2022年現在、駅弁は販売されていない。
かつては駅前食堂の「伊藤食堂」と「急行食堂」が調製した駅弁が販売されていた。伊藤食堂は構内販売の他に立ち食いそば屋も経営しており、1970年頃に駅構内販売から撤退。急行食堂も1991年に当時の店主の死去に伴い駅売りから撤退。その後店主の妻が駅前食堂を継承したが2017年に死去。その翌年に駅前食堂のファンだった常連客の男性が急行食堂名物であった焼きそばの味を再現し函館駅前で「超特急焼きそば」を開店した[新聞 18]が、後に閉店している。
旅客営業における特記事項
北海道新幹線開業までの特急料金不要の特例
2002年(平成14年)12月1日のダイヤ改正で快速「海峡」が廃止されてから北海道新幹線が開通する2016年(平成28年)3月25日(22日から旅客列車が運休したため事実上21日)まで、海峡線の蟹田駅[注釈 6] - 当駅間は特急列車のみの運転となり、普通・快速列車が設定されていなかった。そのため、上記区間に含まれる各駅相互間で特急列車の普通車自由席に乗車する場合には、特急料金が不要となる特例が設けられ、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」といった普通列車専用の特別企画乗車券でも適用されていた[注釈 7]。
利用状況
「国土数値情報 駅別乗降客数データ」によると、1日平均乗車人員は以下の通りである。
当駅は、全国の新幹線駅では奥津軽いまべつ駅に次いで平均乗車人員が少ない。
1日平均乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | JR北海道[注釈 8] | 道南いさりび |
2011年(平成23年) | 254 | 未開業 (経営分離前) |
2012年(平成24年) | 230 | |
2013年(平成25年) | 259 | |
2014年(平成26年) | 214 | |
2015年(平成27年) | 190 | |
2016年(平成28年) | 65 | |
2017年(平成29年) | 67 | 75 |
2018年(平成30年) | 64 | 60 |
2019年(令和元年) | 52 | 60 |
駅周辺
- 道の駅みそぎの郷 きこない
- 木古内町役場
- 木古内警察署
- 木古内港
- 木古内町立木古内中学校
- 木古内郵便局
- 北海道銀行木古内支店
- 道南うみ街信用金庫木古内支店
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)木古内支店
- 上磯郡漁業協同組合木古内支所
- 国道228号(国道280号重複)
- 北海道道383号木古内停車場線
- 北海道道605号中野木古内停車場線
- 中野館跡 - 道南十二館の一つ。
- 佐女川神社(寒中みそぎ祭りが行われる)
- みそぎ浜(寒中みそぎ祭りが行われる)
- クラッセイン木古内(ホテル)
- ラルズマート木古内店
- セイコーマート木古内駅前店
- ツルハドラッグ木古内店
注釈
- ^ 直前はJR東海の東海道新幹線・京都駅 - 米原駅間(営業キロ:67.7 km、実キロ:68.1 km)、在来線では同じJR北海道の石勝線・新夕張駅 - 占冠駅間(営業キロ:34.3 km)だった。
- ^ 当初は2015年(平成27年)5月26日に完成する予定だったが[新聞 8][新聞 12]、駅舎内の案内板の取り付け位置などについて、JR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の協議が長引いたため、工期が遅れた[新聞 13][新聞 14]。
- ^ 松前線が営業していた当時は、まだ海峡線は開通していなかった。
- ^ 『津軽海峡線工事誌』(平成2年刊行)などを見ると、1987年(昭和62年)当時の江差線、海峡線、松前線の3線分岐がみられる。
- ^ 時間を区切って新幹線列車のみが走行する場合のみ青函トンネル内は210 km/h。
- ^ 海峡線の本来の起点は中小国駅だが、同駅には三厩駅発着の津軽線の列車のみが停車し、北海道へ向かう列車は全て通過していたため、蟹田駅が実質的な分岐駅となっていた。なお、蟹田駅で三厩行き津軽線列車に乗り換えて中小国駅以北で下車する場合の運賃は、中小国駅乗り換えで計算する特例が設けられているため、蟹田駅で改札を出ない限り蟹田駅 - 中小国駅間の運賃は不要となる。
- ^ 「北海道&東日本パス」では、これとは別に新青森駅 - 函館駅相互間に限り、自由席特急券を購入すれば特急列車の普通車自由席に乗車できた。
- ^ 2016年3月25日までは在来線、2016年3月26日からは新幹線が対象。
- ^ 下り順・駅ナンバリング順に記載。路線は当駅が終点(起点は五稜郭駅)である。
出典
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