大田区の町名 大田区の町名の概要

大田区の町名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/03 09:29 UTC 版)

大田区の位置

大田区の前史と行政区画の移り変わり

1.品川町 2.大井村 3.大崎村 4.目黒村 5.碑衾村 6.平塚村 7.大森村 8.入新井村 9.調布村 10.池上村 11.馬込村 12.羽田村 13.蒲田村 14.六郷村 15.矢口村 16.駒沢村 17.世田ヶ谷村 18.玉川村 19.松沢村 (青:品川区 紫:目黒区 赤:大田区 橙:世田谷区)

東京都大田区は、昭和22年(1947年)3月15日、従前の大森区蒲田区の区域をもって成立した。「大田」は大森と蒲田から1字ずつ取った合成地名である。以下、明治時代初期から大田区成立までの行政区画の変遷について略述する。

現在の大田区の区域は、かつては武蔵国荏原郡に属し、明治2年から4年(1869 - 1871年)までは品川県に属していた。荏原郡の区域は、現在の品川区・大田区・目黒区のほぼ全域と世田谷区の一部に相当する。

明治4年7月(1871年8月)、廃藩置県が実施された。同年11月(1872年1月)、従来の東京府、品川県、小菅県が廃止されて、新しい東京府が設置され、荏原郡の区域は東京府に属することとなった。同時に府内は6大区・97小区に分けられた(いわゆる大区小区制)。明治7年(1874年)3月、区割りが見直され、あらためて11大区・103小区が設置された。後に大田区となる区域は、このうちの第7大区第3・4・5小区に属していた。

その後、郡区町村編制法の施行に伴い、大区小区制は廃止され、明治11年(1878年)11月2日、東京府下に15区6郡(荏原、南豊島、北豊島、東多摩、南足立、南葛飾)が置かれた。後に大田区となる区域は、このうちの荏原郡に属していた。

明治22年(1889年)、市制町村制が施行され、東京市(15区からなる)が成立、府下の6郡は、既存の町村が整理統合されて85町村となった。このうち荏原郡に属していたのは1町(品川町)18村であり、現在の大田区の区域に該当するのは大森村、入新井村、馬込村、池上村、調布村、蒲田村、矢口村、六郷村、羽田村の9村である。これら9村は明治30年(1897年)から昭和3年(1928年)の間に相次いで町制を施行し、大森町入新井町馬込町池上町東調布町蒲田町矢口町六郷町羽田町となった。

昭和7年(1932年)10月1日、東京市は周辺の5郡(荏原、北豊島、豊多摩、南足立、南葛飾)に属する82町村を編入し、いわゆる大東京市が成立した。なお、従前の6郡のうち、南豊島郡と東多摩郡が明治29年(1896年)に合併して豊多摩郡となっている。編入された82町村は20区に編成され、東京市は既存の15区と合わせ、35区から構成されることとなった。大田区の前身である大森区と蒲田区はこの時に成立したもので、大森町、入新井町、馬込町、池上町、東調布町の区域が大森区、蒲田町、矢口町、六郷町、羽田町の区域が蒲田区となった。

昭和18年(1943年)7月1日、東京府と東京市が廃止されて、新たに東京都が設置された。この時、大森区、蒲田区を含む35区は東京都直轄の区となった。昭和22年(1947年)3月15日、前述のとおり、これら2区の廃置分合により大田区が成立した。

旧大森区の町名

旧大森区に該当する区域は、明治11年(1878年)の郡区町村編制法施行の時点では、荏原郡に属する大森、不入斗(いりやまず)、新井宿、馬込、池上、石川、雪ヶ谷、市野倉、桐ヶ谷(馬込領桐ヶ谷)、堤方、下池上、徳持、久ヶ原、道々橋、鵜ノ木、嶺、下沼部、上沼部の18村に分かれていた。このうち大森村は明治5年(1872年)に西大森村・東大森村・北大森村が合併して成立したもので、他の村は江戸時代から存在したものである。桐ヶ谷村は荏原郡内にあった同名の村(品川領桐ヶ谷村)と区別するため、馬込領桐ヶ谷村と呼ばれていた。久ヶ原村は馬込領久ヶ原村(上知久ヶ原村)と六郷領久ヶ原村があったが、両者は明治5年に合併している。

明治22年(1889年)の市制町村制施行に際し、上記18村は荏原郡大森村、入新井村、馬込村、池上村、調布村の5村に編成された。このうち、入新井村は不入斗村と新井宿村が合併、池上村は池上、石川、雪ヶ谷、市野倉、桐ヶ谷、堤方、下池上、徳持、久ヶ原、道々橋の10村が合併、調布村は鵜ノ木、嶺、下沼部、上沼部の4村が合併して成立したものである。大森村と馬込村は明治22年以降も単独で村制を継続した。なお、旧池上村の一部は馬込村に編入され、鵜ノ木村の飛地(字沖島)は調布村と矢口村(後に蒲田区となる)に編入された。

大森、入新井、馬込、池上、調布の5村は以下のとおり町制を施行した。

  • 大森村 明治30年(1897年)町制 大森町
  • 入新井村 大正8年(1919年)町制 入新井町
  • 馬込村 昭和3年(1928年)町制 馬込町
  • 池上村 大正15年(1926年)町制 池上町
  • 調布村 昭和3年(1928年)町制 東調布町

昭和7年(1932年)、これら5町が合併して大森区となった。

以下は、明治22年(1889年)以前の旧村名、同年の市制町村制施行時点の大字名、昭和7年(1932年)の大森区成立時の町名の対照表である。

旧町村名(1889年以前) 大字名(1889年現在) 大森区の町名(1932年現在) 備考
大森村 大森村(大字なし) 大森町一〜九丁目、森ヶ崎町
不入斗村 入新井村不入斗 入新井一〜六丁目
新井宿村 入新井村新井宿 山王一〜二丁目、新井宿一〜七丁目
馬込村 馬込村(大字なし) 馬込町東一〜四丁目、馬込町西一〜四丁目、北千束町、南千束町
池上村 池上村池上 上池上町
石川村 池上村石川 石川町
雪ヶ谷村 池上村雪ヶ谷 雪ヶ谷町
市野倉村 池上村市野倉 市野倉町、桐里町
桐ヶ谷村 池上村桐ヶ谷 桐里町、梅田町
堤方村 池上村堤方 堤方町
下池上村 池上村下池上 池上本町
徳持村 池上村徳持 池上徳持町
久ヶ原村 池上村久ヶ原 久ヶ原町
道々橋村 池上村道々橋 道々橋町、池上洗足町
鵜ノ木村 調布村鵜ノ木 調布鵜ノ木町、調布大塚町
嶺村 調布村嶺 調布嶺町一〜二丁目、調布千鳥町
下沼部村 調布村下沼部 田園調布一〜四丁目
上沼部村 調布村上沼部 田園調布一〜四丁目

大田区では、1964年から順次区内の住居表示が実施され、1970年までに埋立地を除く全域の住居表示実施が完了している。以下は、旧大森区の地域の、住居表示実施直前の1963年現在の町名と現行町名の対照表である。

町名(1963年現在) 町成立直前の旧地名 町の成立年 町の廃止年 現町名 備考
大森一〜九丁目 大森町 1932 1969 大森東1〜5、大森西1〜7、大森南1〜3、大森北5・6、大森中1〜3、大森本町1・2、蒲田1・2
森ヶ崎町 大森町 1932 1964 大森南4・5
山王一〜二丁目 入新井町新井宿 1932 1965 山王1〜4
新井宿一〜七丁目 入新井町新井宿 1932 1965 大森北1・4・5、大森西1・4、山王1〜4、南馬込3〜4、中央1〜4・7
入新井一〜六丁目 入新井町不入斗 1932 1964 大森北1〜6、大森本町1
馬込町東一〜四丁目 馬込町 1932 1965 北馬込2、山王1・2・4、中央4・5、中馬込1・3、西馬込1、東馬込1・2、南馬込1〜4・6
馬込町西一〜四丁目 馬込町 1932 1968 北馬込1・2、中馬込1〜3、西馬込1・2、南馬込4〜6、上池台4
北千束町 馬込町 1932 1966 北千束1〜3
南千束町 馬込町 1932 1966 南千束1〜3、石川町1・2、上池台1
池上徳持町 池上町徳持 1932 1968 池上3・4・6・8、千鳥1、東矢口1
堤方町 池上町堤方 1932 1965 池上1・4・5、中央6・8
市野倉町 池上町市野倉 1932 1967 中央4〜7、池上1
桐里町 池上町桐ヶ谷、市野倉 1932 1965 中央5、池上1、南馬込6
梅田町 池上町桐ヶ谷 1932 1965 南馬込6
池上本町 池上町下池上 1932 1967 池上1〜4、仲池上2、南馬込6
上池上町 池上町池上 1932 1968 上池台1〜5、南馬込6、東雪谷1・4・5、西馬込2、中馬込1〜3、南千束2、仲池上1・2
石川町 池上町石川 1932 1966 石川町1・2
雪ヶ谷町 池上町雪ヶ谷 1932 1965 東雪谷1〜5、仲池上1、南千束2・3、石川町2、南雪谷1〜5、雪谷大塚町北嶺町
池上洗足町 池上町道々橋 1932 1968 上池台1・2、南千束1・2
久ヶ原町 池上町久ヶ原 1932 1970 久が原1〜6、南久が原2、池上3、北嶺町、千鳥1、南雪谷5、東嶺町
道々橋町 池上町道々橋 1932 1968 仲池上1、東雪谷5、久が原1・2、南雪谷5、北嶺町
調布嶺町一〜二丁目 東調布町嶺 1932 1970 鵜の木1〜3、北嶺町、下丸子4、田園調布本町田園調布南、東嶺町、西嶺町、南雪谷4、南久が原2、久が原1
調布千鳥町 東調布町嶺 1932 1968 池上8、久が原4・6、千鳥1〜3、南久が原1
調布鵜ノ木町 東調布町鵜ノ木 1932 1966 下丸子3・4、千鳥3、南久が原1・2、鵜の木1・2、西嶺町
調布大塚町 東調布町鵜ノ木 1932 1970 雪谷大塚町、南雪谷2、田園調布本町、田園調布1
田園調布一〜七丁目 東調布町上沼部、下沼部 1932 1970 田園調布1〜5、田園調布本町、田園調布南 もとは一〜四丁目、1960年に一〜七丁目に再編





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