和諧社会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 16:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動中華人民共和国 |
---|
中華人民共和国の歴史 |
組織集団 |
中国共産党 · 中国人民解放軍 |
主な出来事 |
国共内戦 チベット侵攻 · ウイグル侵攻 朝鮮戦争 中ソ対立 大躍進政策 中印戦争 文化大革命 国家主席の廃止 · 林彪事件 四五天安門事件 中越戦争 · 中越国境紛争 改革開放 一人っ子政策 六四天安門事件 南巡講話 香港返還 マカオ返還 2008年北京オリンピック 上海万博 米中貿易戦争 |
理念 |
マルクス・レーニン主義 毛沢東思想 · 鄧小平理論 4つの基本原則 · 3つの代表 一つの中国 · 科学的発展観 九段線 · 一帯一路 習近平思想 |
最高指導者 |
毛沢東·華国鋒·鄧小平 江沢民·胡錦濤·習近平 |
国家主席 |
毛沢東·劉少奇·李先念·楊尚昆 江沢民·胡錦濤·習近平 |
総理 |
周恩来 · 華国鋒 趙紫陽 · 李鵬 朱鎔基 · 温家宝 · 李克強 |
統治機構 |
中国共産党中央委員会 中央委員会総書記 中国共産党中央政治局 中国共産党中央政治局常務委員会 中国共産党中央書記処 中央軍事委員会 中央規律検査委員会 |
国家機構 |
全国人民代表大会 常務委員会 国家主席 国務院 国家軍事委員会 中国人民政治協商会議 国家監察委員会 最高人民法院 最高人民検察院 |
地域 |
中国 · 華北 · 東北 華東 · 華中 · 華南 西南 · 西北 香港 · 澳門 中華人民共和国の行政区分 |
経緯
経済成長優先路線は、法制度によりしっかりしたチェック機能が機能しないことと合せて、台頭する既得権益集団の権力と癒着した組織的な汚職・腐敗など社会的な「歪み」も深刻化させている[2]。胡錦濤・温家宝政権は、沿海部と内陸の格差是正のために西部大開発を展開し、あるいは「三農問題」解決のために農業税の廃止など農民負担軽減策を進めてきた。しかし、その一方で、深刻化する環境破壊と格差拡大、激増する腐敗・汚職に対して改革を求める声も高まっていった[3]。同政権は、2002年のスタート早々から「以民為本」「親民政治」を強調し、さらに2004年9月の中共第16期四中全会では「社会主義和諧社会建設に関する若干の重大問題に関する中国共産党の決定」が採択され、成長と公平な分配、人間と自然の調和などを重視する方針を打ち出された[4][1]。
概説
和とは、「和睦」すなわち心を合わせて助け合うことを意味し、諧とは「協調」すなわち衝突がないことを意味する[1]。様々な社会的矛盾への取組として、和諧社会の建設は、国家戦略の根幹として位置付けられている[1]。2005年胡錦濤は、地方政府の幹部の討論会の講話において、社会主義和諧社会とは「民主、法治、公平、正義が実現されな誠心友愛にあふれ、活力に満ち、秩序が安定し、人と自然が互いに調和されている社会である」と述べた[1][5]。
- 和諧社会のページへのリンク