向陽台 (稲城市) 地理

向陽台 (稲城市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 14:10 UTC 版)

地理

稲城市の北部に位置する。向陽台は多摩ニュータウン稲城エリアの中でも、最初に街びらきをした街である。

それだけに、街並みの景観、通りを彩る街路樹、生け垣の緑なども、しっかりと落ち着いたたたずまいが感じられるように作られている。この街を特徴づけているのが、丘陵という地形から生まれた都市景観。丘を背景として、地形の流れに沿うように高・中・低層の住宅群が描き出す美しさは、1995年度の「都市景観大賞」を受賞していることでも証明されている。

城山公園には街のシンボルの展望台ファインタワーがあり、大規模な中央図書館、城山体験学習館、野草園、自然林散策路やバスケットゴールやテニスコートが完備されている。丘陵を活かした向陽台の城山橋からは府中の街並みや競馬場の花火大会を一望できるようになっており、くじら橋からは東京タワー六本木ヒルズが一望できる。

中央公園には野球場と総合グラウンドがあり、隣には市民が利用できるスポーツジムを完備した総合体育館がある。

全域が多摩ニュータウンの第1住区に属し、戸建住宅と集合住宅の両方が配置されたニュータウン内でも新しい街となっている。三丁目に市立向陽台小学校市立第五中学校きらぼし銀行稲城向陽台支店、四丁目に稲城中央公園城山公園、野球場、稲城市立中央図書館、六丁目に城山小学校がある。

東、北は大丸、西、南は百村と接している。

南多摩尾根幹線道路がある。

地価

住宅地の地価は、2017年平成29年)1月1日公示地価によれば、向陽台1丁目6番6の地点で20万3000円/m2となっている[5]

歴史

昭和終期開発された地域である。 以前は百村の一部であった。多摩ニュータウンの開発によって向陽台が分離し、現在は尾根幹線道路の北側が向陽台、南側が百村となっている。かつては現在の尾根幹線道路の部分に竪谷戸川(たてやとがわ)という川が流れており、この川を谷底として「竪谷戸」と呼ばれる巨大な谷戸が南西から北東方向にかけてあったが、現在はその大部分が埋められ、盛土によって造成されており、武蔵野南線のトンネル付近にのみ、その名残を見ることが出来る。 当初は、当地域は多摩ニュータウン計画には含まれていなかったが、稲城村(当時)がこの構想に反発し、稲城村域にも新住宅市街地開発事業区域を拡張するよう要請し、多摩ニュータウン計画に組み込まれた。しかし、宅地造成後の雨水の処理方法に苦慮し、工事着手までに16年を要することとなった[6]。 街開きは1988年(昭和63年)で、1995年(平成7年)には国土交通省選定の「都市景観100選」に選ばれている。また、2006年(平成18年)には地域内にある城山公園に稲城市立中央図書館が開館した。2007年(平成19年)には向陽台六丁目に天然温泉施設が開業している。

沿革

  • 1987年昭和62年)7月 多摩ニュータウン稲城第1住区の地区名を「向陽台」に決定。
  • 1988年(昭和63年)3月 向陽台地区の入居が始まる(ビューパレー向陽台)。
  • 1988年(昭和63年)4月1日 稲城市立向陽台小学校、稲城市立第五中学校が開校。
  • 1992年平成4年) 稲城市立城山小学校が開校。城山文化センターが開館。
  • 1995年(平成7年) 都市景観大賞建設大臣賞を受賞し、都市景観百選に選定される。
  • 2006年(平成18年)7月1日 稲城市立中央図書館が開館。

交通

鉄道

京王相模原線を使用する場合は、徒歩・バスで稲城駅、またはバスで若葉台駅を利用するのが一般的である。

また、JR南武線の場合は南多摩駅稲城長沼駅が利用しやすい範囲にある。


  1. ^ a b 人口及び世帯数集計表”. 稲城市 (2017年12月1日). 2018年1月9日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月9日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月9日閲覧。
  4. ^ 地域別土地面積 (Microsoft Excelの.xls) - 稲城市
  5. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  6. ^ 宇野健一 「1周遅れのトップランナー? 多摩ニュータウン稲城地区」『多摩ニュータウン研究』No.8、2006年。
  7. ^ 稲城市立学校の通学区域 (稲城市ウェブサイト) 2017/02/24閲覧





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