リュウガン リュウガンの概要

リュウガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 02:37 UTC 版)

リュウガン
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: ムクロジ科 Sapindaceae
: リュウガン属 Dimocarpus
: リュウガン D. longan
学名
Dimocarpus longan L.
和名
リュウガン(竜眼、龍眼)
英名
Longan

名称

果実を割ったときに中にある大きな黒褐色の種子とそのまわりの半透明な白い部分の様子を、中国で伝説の神獣である龍の眼に見立てて「龍眼」と名付け、これを日本語では音読みしてリュウガンと読まれる[1][2]

広東語ではlùhng-ngáahnと発音し、ここから西洋ではlongan(英語等)などと呼ばれ、日本語でもロンガンという呼称もある。

普通話ではlóngyǎn(ロンイエン)。ほかに、閩南語では「リンギン」(白話字 (POJ) Lêng-géng 、注音: ㄌㄨㄥˊ ㄧㄢˇ)などと読まれる。タイ語ではลำไย(ラムヤイ)、ベトナム語ではNhãn(ニャン)。

分布・生育地

中国南部[2]インド[1]が原産といわれる。果樹として主に東南アジア地域で広く栽培されている[2]。果実の主な生産地は福建省など中国南部、台湾 (特に南投県嘉義県が一番有名)、タイラオスインドネシアベトナム。日本では鹿児島県大隅半島や、沖縄などの一部地域に分布する[1]。『大和本草』(1708年)には、「薩摩に茘枝(れいし)竜眼の木もとより山にありと云う」の記述があり、18世紀には日本で栽培されていたことがうかがえる[1]

リュウガンは台湾や、中国の比較的暖かい上海などの地域で街路樹として植えられている。そのような場所では道路に四散した果実が異臭を放つ様子もみられ、日本人にはイチョウを彷彿とさせる光景である。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 田中孝治 1995, p. 163.
  2. ^ a b c d e f g h i 邑田仁・米倉浩司編 2013, p. 174.


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