ヒメフクロウインコ ヒメフクロウインコの概要

ヒメフクロウインコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 20:15 UTC 版)

ヒメフクロウインコ
ヒメフクロウインコ
Geopsittacus occidentalis
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
亜科 : インコ亜科 Psittacinae
: ヒメフクロウインコ属
Geopsittacus
: ヒメフクロウインコ
G. occidentalis
学名
Geopsittacus occidentalis
(Gould, 1861)
和名
ヒメフクロウインコ
英名
Night parrot

分布

オーストラリア[1][2]固有種

形態

全長22-26cm。[1]翼開張44-46cm。[2]上面は黄緑色の羽毛で被われ、黒褐色の縦縞が入る。[1]胸部から腹部にかけて黄色い羽毛で被われる。[1]体側面には黒褐色の横縞が入る。[1]尾羽は短い。[2]尾羽の色彩は黄色で、黒褐色の横縞が入る。[1]風切羽上面は暗灰色で淡黄色の筋模様が入り、翼下面は灰緑色で黄色の筋模様が入る。[2]

虹彩はオレンジがかった褐色。[1]嘴の色彩は黄褐色。[1]後肢は長く、趾には短い爪が生える。[1]後肢の色彩は褐色。[1]

生態

内陸部にあるスピニフェックスからなる草原と、氾濫原にあるツキイゲ属などからなる湿原とを放浪すると考えられている。[1][2]単独やペア、4羽以下の小規模な群れを形成して生活することが多い。[1][2]地表棲。夜行性で、昼間は低木や藪の中、洞窟などで休む[1]と考えられ英名(night=夜)の由来になっている。[2]危険を感じると走ったり、低空を飛翔して茂みに逃げ込む。[2]

種子を食べた例がある。[2]

繁殖形態は卵生。地表や藪の中に木の枝を積み上げた巣を作り、7-8月に1回に4-5個の卵を産んだ例がある。[2]

人間との関係

生息密度が非常に低く夜行性である事から発見例が非常に少なく[2]、絶滅したとする説もあった。[1]野焼き放牧による生息地の破壊、人為的に移入された動物(ネコ、キツネ)による捕食、および動物(アナウサギ、ウシ、ヒトコブラクダ)との競合による生息数の減少が懸念されている。[1][2]1937年から法的に保護の対象とされている。[1]


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、185頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『絶滅危惧動物百科2 アイアイ-ウサギ(アラゲウサギ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、80-81頁。


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