ドロロンえん魔くん ドロロンえん魔くんの概要

ドロロンえん魔くん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 15:20 UTC 版)

ドロロンえん魔くん
漫画
作者 永井豪とダイナミックプロ
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー ほか
発表号 1973年9月30日号 - 1974年3月31日号
アニメ
原作 永井豪
監督 矢吹公郎(チーフディレクター)
脚本 辻真先山崎忠昭雪室俊一上原正三
音楽 筒井広志
製作 フジテレビ東映東映動画
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1973年10月4日 - 1974年3月28日
話数 全25話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

本項では、これを原典として製作された複数のスピンアウト漫画作品および他メディアでの作品についても解説する。

概要

週刊少年サンデー』にて、1973年(昭和48年)9月30日号より1974年(昭和49年)3月31日号まで連載。並行して1973年10月4日から1974年3月28日までフジテレビ系列で毎週木曜日19時00分から19時30分に東映動画製作のテレビアニメ版全25話が放送された。合わせて永井豪本人が描く『小学三年生』をはじめ小学館の学年別学習雑誌各誌、『よいこ』、『小学館BOOK』、『小学館の幼稚園』など10誌に石川賢小山田つとむはまだよしみ真樹村正らによるコミカライズが連載された。

同じジャンルの『ゲゲゲの鬼太郎』などとは毛色の違うユニークな創作妖怪も多数登場したが、中でもギャグ色の強い「電気あんま」「でたよう」のようなおちゃらけ系妖怪以外にも『デビルマン』を彷彿とさせる異形の敵も登場し、強敵としてたびたび妖怪パトロールを苦しめる展開もあった。また、最初「史上最強の妖怪」と謳われながらも結局ほとんど一瞬で退治されてしまった「ヘタレ妖怪」とも言える「妖怪怒黒」は、テレビアニメ版ではその鬱憤を晴らすかのごとくの活躍を見せている。

1978年には、『マンガ少年』9月号に『炎魔地獄』と題した、主人公らが大人になったという設定の読み切りが掲載される。その設定を流用し、『バイオレンスジャック第二十部「炎の魔人編」』では大人になった魔族の殺し屋という設定で再登場。悪役としてキャラクターデザインも凶悪な感じに一新されている。

また、2000年には『どろろん艶靡ちゃん』という、本作品を作者自らがパロディ化した作品が『月刊ヤングマン』に連載された。

2006年夏より、本作を題材としたOVA鬼公子炎魔』がリリースされている。『炎魔地獄』とバイオレンスジャック「炎の魔人編」から設定を流用。とくにデザインはバイオレンスジャック「炎の魔人編」の物に近い形となっている。

2010年7月には、『ビジネスジャンプ』にてせがわまさきが「炎魔VS(バーサス)〜ドロロンえん魔くん外伝〜」を読み切りで掲載。同作品にはキューティーハニーが登場し、えん魔くんと遭遇するという永井豪作品のコラボが実現している。ここでも、えん魔くんや雪子姫は大人となっている設定であり、ややエロティシズム傾向の内容でありながら、「ドロロンえんま君」へのリスペクトを感じさせる作品となっている。

2010年新アニメシリーズ『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』の企画が『勇者王ガオガイガー』のスタッフの手で進行し、2011年4月から6月まで放送された。それに合わせて『ヤングエース』にて2010年11月号から2011年4月号まで「シュルルン雪子姫ちゃん feat.ドロロンえん魔くん」が連載された。

以下、各アニメ作品については以下のように記載

  • 「アニメ版」 - 東映動画制作による最初のアニメ
  • 「OVA版」 - 『鬼公子炎魔』
  • 「Dororon」 - 『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』

あらすじ

地獄界の権力をにぎる閻魔大王の甥にあたるえん魔くんは、人間界で人間を妖怪から守るよう命ぜられ、日本へと向かう。そこで知り合った少年のツトムくんの周りで起きる奇っ怪な事件を、仲間たちと共に解決していく。漫画版では全編がギャグで構成されているため、あまり深刻な話はないが、アニメ版では義理人情に訴える涙話があったり、強敵と死に物狂いで戦うなどドラマチックな展開になっている。


注釈

  1. ^ タイトルに放送禁止用語が含まれているため、再放送の時は「妖怪くるった竜魚」と改題され、サブタイトルコールもカットされる。

出典

  1. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1973年(昭和48年)10月 - 1974年(昭和49年)3月、テレビ欄。
  2. ^ 秋田魁新報』1974年9月テレビ欄。
  3. ^ 『秋田魁新報』1974年11月テレビ欄。
  4. ^ 『秋田魁新報』1973年10月テレビ欄。
  5. ^ 山形新聞』1973年10月テレビ欄。
  6. ^ 河北新報』1974年3月2日 - 3月30日付朝刊、テレビ欄。
  7. ^ 『河北新報』1974年3月7日 - 3月28日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ 福島民報』1976年3月11日 - 4月14日付朝刊、テレビ欄。
  9. ^ 新潟日報』1974年3月テレビ欄。
  10. ^ a b c 北國新聞』1973年11月22日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 信濃毎日新聞』1974年1月17日付朝刊、テレビ欄。
  12. ^ 静岡新聞』1973年10月テレビ欄。
  13. ^ 中日新聞』1973年10月テレビ欄。
  14. ^ 山陰中央新報』1973年10月テレビ欄。
  15. ^ a b 山陽新聞』1973年11月テレビ欄。
  16. ^ 中国新聞』1974年11月各日夕刊テレビ欄。
  17. ^ 高知新聞』1974年6月7日朝刊テレビ欄。
  18. ^ a b 熊本日日新聞』1973年11月テレビ欄。
  19. ^ 大分合同新聞』1974年11月テレビ欄。
  20. ^ 宮崎日日新聞』1973年11月テレビ欄。
  21. ^ 沖縄タイムス』1973年10月テレビ欄。
  22. ^ a b 「サイボーグ009VSデビルマン [インタビュー]永井豪」『宇宙船』VOL.150(2015 autumn)、ホビージャパン、2015年10月1日、pp.122-123、ISBN 978-4-7986-1099-3 


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