いすみ鉄道いすみ線
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いすみ線 | |
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いすみ線列車 小谷松駅付近にて(2019年) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 千葉県いすみ市、大多喜町 |
起点 | 大原駅 |
終点 | 上総中野駅 |
駅数 | 14駅 |
開業 | 1930年4月1日 |
三セク転換 | 1988年3月24日 |
所有者 |
鉄道省→運輸通信省→運輸省→ 日本国有鉄道(国鉄)→ 東日本旅客鉄道(JR東日本)→ いすみ鉄道 |
運営者 | いすみ鉄道 |
車両基地 | 大多喜駅 |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 26.8 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 単線 |
電化方式 | 非電化 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(電子符号照査式) |
保安装置 | ATS-SN |
最高速度 | 65 km/h[1] |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
JR東日本外房線大原駅から分岐して房総半島東側から内陸部に入り、上総中野駅で接続する小湊鉄道線と合わせて半島横断線を形成する。国吉駅 - 総元駅間付近では夷隅川に沿って敷設されている。
開業以来、慢性的な赤字に悩まされ続けており、存亡の機に瀕していた。2007年10月29日に行われたいすみ鉄道再生会議で、2009年度までの2年間は収支検証期間として存続する方針が決定され、2009年度の決算で収支の改善が見込めない場合は廃止を前提に代替交通を検討することになった[2][3]。
そこで、いすみ鉄道は増便や駅の命名権(ネーミングライツ)売却[4]、新駅開設(城見ヶ丘駅)など経営改善策と乗客獲得策を打ち出した。その結果、経営状態の回復が認められ、2010年8月6日にいすみ鉄道線の存続が決定した[5]。
路線データ
- 管轄(事業種別):いすみ鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):26.8 km
- 軌間:1067 mm
- 駅数:14駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(電子符号照査式)
- 最高速度:65 km/h[1]
- 保安装置:ATS-SN
- 車両基地所在駅:大多喜駅
- IC乗車カード対応区間:なし
沿線概況
頭端式ホーム1面2線の大原駅を発車し、大原踏切の先でJR外房線と分かれて北西に進路をとる。塩田川・新田川を渡り、国道465号線と接近すると単式ホーム1面1線の西大原駅。左カーブで国道と離れると田園地帯へ。佃踏切を過ぎると丘陵が接近してくる。前身の夷隅軌道時代には七曲隧道で抜けていた切り通しで、塩田川水系と夷隅川水系の分水嶺を越える。再び国道465号線と接近すると対向式ホーム2面2線の上総東駅に着く。
落合川を渡り、第一大多喜街道踏切で国道465号線と交差し、アップダウンを過ぎると撮影名所の新田野桜並木を通過、1面1線の新田野駅。第二大多喜街道踏切で国道465号線と交差し、夷隅川を渡ると対向式ホーム2面2線に留置線もある旧夷隅町の中心にある国吉駅に着く。
苅谷商店街の南側を通過し、第三大多喜街道踏切で国道465号線と交差。田園地帯を西進する途中に、撮影名所の第二五之町踏切がある。初音川を渡り、行川踏切で千葉県道151号夷隅瑞沢線と交差すると単式ホーム1面1線の上総中川駅。妙泉寺の門前を過ぎ、夷隅川を渡ると大多喜町に入る。人道橋のある切り通しを抜けると、新興住宅地に単式ホーム1面1線の城見ヶ丘駅。国道297号線をアンダーパスし、大多喜城の展望が開けると夷隅川を渡り、千葉県道172号大多喜里見線をガードで越えると、いすみ鉄道の本社・車両基地があり大多喜町の中心でもある対向式ホーム2面2線の大多喜駅に着く。
大多喜小学校の裏手を過ぎると、大多喜城との撮影名所である三口鉄橋で夷隅川を渡る。大多喜病院の横を過ぎ、再び夷隅川を渡ると単式ホーム1面1線の小谷松駅。房総導水路の終点・大多喜浄水場のある台地の麓をめぐり、勝浦街道踏切で国道465号線と交差すると単式ホーム1面1線の東総元駅。撮影名所である高塚山の左カーブを過ぎ切り通しを抜けると、三育学院大学の最寄りであり、秘境駅とも称される単式ホーム1面1線の久我原駅に着く。
夷隅川を渡り、ここからは支流の西畑川に沿う形になるとすぐに、開通時は終点であった単式ホーム1面1線の総元駅。すぐに西畑川を渡り、切り通しを抜けると平沢川を渡る。山間部の耕地の間を進み、国道465号線に再び接近すると、単式ホーム1面1線の西畑駅に着く。
再び西畑川を渡って国道465号線沿いの平場を進み、堀切興津踏切で千葉県道177号勝浦上野大多喜線と交差すると間もなく、いすみ鉄道は島式ホーム1面1線、小湊鉄道は単式ホーム1面1線の終点・上総中野駅に到着する。
- ^ a b 寺田裕一『日本のローカル私鉄 (2000)』 - ネコ・パブリッシング
- ^ 「いすみ鉄道再生会議」最終報告 (PDF) いすみ鉄道再生会議、2007年10月29日
- ^ 「収益改善、2年間で検証 再生会議」『千葉日報』千葉日報社、2007年10月30日。2019年7月18日閲覧。オリジナルの2007年11月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「デンタルサポート大多喜駅」「三育学院大学久我原駅」「風そよぐ谷 国吉駅」。西川敦子(フリーライター):これがローカル線と少子化ニッポンの生きる道!?700万円で夢を売った「いすみ鉄道」に学ぶものダイヤモンド・オンライン(2010年10月29日)2020年6月15日閲覧。
- ^ 「いすみ鉄道存続決定 今後10年の収支見込み検証」『千葉日報』千葉日報社、2010年8月7日。2019年7月18日閲覧。
- ^ a b “いすみ鉄道 ダイヤ改正・キハ52形定期運転終了(2024年3月16日)”. 鉄道コム (2024年2月22日). 2024年3月31日閲覧。
- ^ レストラン列車 - いすみ鉄道、2020年6月16日閲覧
- ^ 日本旅行×いすみ鉄道 観光列車で〝復興支援〟日本酒きき酒師乗車の 「いすみ酒BAR」 列車が運行再開! - 日本旅行、2020年7月3日
- ^ 「最後の一皿まで堪能 歴史に幕、乗客別れ いすみ鉄道 レストラン列車」『千葉日報』2022年9月19日。2023年3月17日閲覧。
- ^ 「お疲れさま、昭和の車両 最後のキハ58系「キハ28」 定期運行から引退 ファンに見送られ… 千葉・いすみ鉄道」『千葉日報』2022年11月27日。2023年3月17日閲覧。
- ^ a b “【ホントのさよなら…】いすみ鉄道のキハ28形が営業運転を終了”. 鉄道ホビダス. 鉄道投稿情報局. ネコ・パブリッシング (2023年2月9日). 2023年3月17日閲覧。
- ^ 『ちばの鉄道一世紀』(p179)より。
- ^ 1971年に国鉄は全路線の読み仮名を公示した。
- ^ a b 『ちばの鉄道一世紀』(p180)より。
- ^ 『ちばの鉄道一世紀』(p181)より。
- ^ 「鉄道省告示第65・66号」『官報』1930年3月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道建設線の工事認可指令」『国民新聞』1931年8月30日(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)
- ^ 「鉄道省告示第369・370号」『官報』1933年8月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第389・390号」『官報』1934年8月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第11号」『官報』1937年1月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』(初版)JTB、1998年。
- ^ 経営再建の起爆剤に いすみ鉄道 「城見ケ丘駅」が開業『千葉日報』2008年8月10日
- ^ “鉄道で行く千葉 いすみ鉄道” (PDF). 京葉銀行. 2018年2月18日閲覧。
- ^ 「いすみ鉄道 キハ52を観光列車として運転」『交通新聞』2011年4月26日。
- ^ 2016年9月5日付『交通新聞』
- ^ “国鉄型車両の運行を削減、「ムーミン」列車も廃止…いすみ鉄道の3月16日ダイヤ改正”. レスポンス (イード). (2019年2月25日) 2019年4月2日閲覧。
- ^ 「ムーミン列車運行終了 鉄道ファンら別れ惜しむ いすみ鉄道・大多喜駅でイベント」『千葉日報』千葉日報社、2019年3月31日。2019年4月2日閲覧。
- ^ “令和元年台風第15号による被害状況等について(第1報)”. 国土交通省 (2019年9月9日). 2019年9月23日閲覧。
- ^ “令和元年台風第15号による被害状況等について(第12報)”. 国土交通省 (2019年9月15日). 2019年9月23日閲覧。
- ^ “記録的大雨 いすみ鉄道 13日朝から一部区間で運転再開”. NHK. (2023年9月13日) 2023年9月13日閲覧。
- ^ “いすみ鉄道 全線運転再開 上総中野~大多喜間が復旧 大雨被害から3か月半ぶり”. NHK. (2023年12月25日) 2023年12月26日閲覧。
- ^ a b 「房総横断鉄道で観光誘客/小湊・いすみ鉄道 3月ダイヤ改正/行楽シーズン控え 乗り継ぎ便利に」『日本経済新聞』朝刊2020年2月26日(千葉経済面)2020年2月29日閲覧
- ^ a b “お得な割引切符”. いすみ鉄道. 2024年1月5日閲覧。
- 1 いすみ鉄道いすみ線とは
- 2 いすみ鉄道いすみ線の概要
- 3 運転
- 4 使用車両
- 5 駅一覧
- 6 脚注
固有名詞の分類
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