die castingとは? わかりやすく解説

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ダイ‐カスト

《die castingから。「ダイキャスト」とも》金属製精密な鋳型中に、溶かした合金圧力をかけて流し込み鋳造する方法。普通鋳物より寸法精度高く大量生産ができる。


ダイキャスト鋳造

英語 die-casting; pressure die-casting

アルミニウムマグネシウムなど比較的低融点溶融金属合金を、精密な金型圧力をかけて注入して製造する方法厳密には、高圧鋳造法(HPD)と低圧鋳造法(LPD)に分類されるが、一般的には高圧鋳造法を指す。高精度鋳肌のよい鋳物短時間生産できる特徴がある。短所はダイキャストマシン費用、型費とも高いことである。自動車部品では、トランスミッションカバー、エンジンフロントカバーエンジンブロックなどがこの方法で製造されている。

参照 金型鋳造

金型鋳造

英語 die casting; metal mold casting

鋳造鋳型には、砂でつくる砂型と金属でつくる金型とがあり、金型使って鋳造することを金型鋳造という。金型鋳造の代表的なものは、ダイヤキャスト鋳造であり、模型金型溶湯直接鋳込み凝固冷却型抜きをして鋳物をつくる。ダイヤキャスト鋳造はおもにアルミニウム製品に利用されているが、その理由金型模型より溶融点が低いためである。ただ、鋳鉄でも、特殊なケースでは、水冷した銅金型を使って鋳物をつくることがあるカムシャフトのようなチル鋳物をつくる場合である。この方法の利点は、薄肉複雑な形状対応できる強度大きく寸法精度が高い、鋳肌がきれい、大量生産に向く、などである。欠点は、設備と金型に費用がかかることである。

参照 ダイキャスト鋳造
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ダイカスト

(die casting から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 09:03 UTC 版)

ダイカスト (: die casting) とは、金型鋳造法のひとつで、金型に溶融した金属(溶湯)を圧入することにより、高い寸法精度鋳物を短時間に大量生産する鋳造方式のことである。ダイキャストとも言われる。またこの鋳造法だけでなくダイカストによる製品をもいう。ダイカストをとらえて「鋳物の産業革命」と称す向きもある。


  1. ^ 日本ダイカスト協会 (2008年). “鋳物とダイカストの歩み”. ダイカストの歩みと生産量. 日本ダイカスト協会. 2019年8月29日閲覧。
  2. ^ 日本ダイカスト協会 (2008年). “日本のダイカスト生産量”. ダイカストの歩みと生産量. 日本ダイカスト協会. 2019年8月29日閲覧。
  3. ^ 西直美「ダイカストの歩み 活字鋳造から自動車足回り部品まで」『軽金属』第57巻第4号、社団法人軽金属学会、2007年、163-170頁、doi:10.2464/jilm.57.163 
  4. ^ バンダイクローバー等のメーカー製品の呼称から敷衍したもので、漫画「プラモ狂四郎」でフルスクラッチモデル(1点物の手製模型)を指して「ダイキャストは亜鉛とスズの合金だ」というセリフがあるが、ダイカストは高額の設備投資を要する量産用の技術で、工芸には使われない。
  5. ^ ダイカストマシンの技術史
  6. ^ アメリカでホットチャンバー方式の鋳造方式が実験され成功した事例があるが、現時点での実用化は不可能。
  7. ^ ホットチャンバー方式でも鋳造は可能である。


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