チル‐いもの【チル鋳物】
チル鋳物
鋳物の一部または全部の表面を高硬度、または耐摩耗性とするため、金型に接して鋳鉄溶湯を凝固急冷させて白銑化した片状黒鉛鋳鉄鋳物。自動車用鋳物部品では、カムシャフトのカムノーズをチル化させることが多い。一般に、生砂型またはシェルモールド法にカムノーズの部分に冷やし金をセットする方法が採用されている。しかし、一部のメーカーでは、金型鋳造でカムシャフト全体を鋳造し、軸などの加工部分を熱処理で軟化処理している。また最近では、ねずみ鋳鉄で全体を鋳造したあと、カムノーズ部分をレーザーでリメルト(再溶融)して急速凝固し、最表面のみチル化させる方法も採用が進んでいる。
参照 金型鋳造、シェルモールド法、生砂型チル鋳物と同じ種類の言葉
- チル鋳物のページへのリンク