withdraw
「withdraw」とは、引き寄せる・引き出す・身を引く・取りやめるなどのことを意味する英語表現である。
「withdraw」とは・「withdraw」の意味
「withdraw」は動詞であり、主に「(物や人を)引き下げる」や「(お金を)引き出す」・「(物事を)撤回する」といった意味を表している。「withdraw」の派生語である「withdrawal」は名詞で、「撤退」や「預金の引き出し」「退出」といった意味がある。「withdraw」は仮想通貨等の金融取引の際に「預金を引き出す」といった意味でもよく用いられており、「預金の引き出し」のことを「Withdrawal money」と表すこともできる。「withdraw」の発音・読み方
「withdraw」の発音記号は、/wiðdrɔ́/である。日本語で表記する場合は「ウィズドロウ」や「ウィズドロー」となるが、実際の発音では「ウィズロー」に近い音となる。「withdraw」の活用変化一覧
「withdraw」は動詞の原形である。その他の活用変化としては、三人称単数現在形では「withdraws」、過去形では「withdrew」、過去分詞形では「withdrawn」、現在分詞形では「withdrawing」と表記される。また派生語としては、「内向的な」という意味の形容詞「withdrawn」や、「引き出し可能な」「撤回可能な」という意味がある形容詞「withdrawable」がある。
「withdraw」の語源・由来
「withdraw」は、「〜に対して」という意味の前置詞「with」と、「引く」という意味の動詞「draw」から成り立っており、「 dreg-(引っ張る)」が語源である。「後ろへ引く」が元々の意味である。「withdraw」の覚え方
「withdraw」を覚えるには、「撤退」という言葉と紐付けるとその他の意味もイメージがしやすい。「撤退」という言葉は「戦場からの軍隊の撤退」という印象が強いが、仮想通貨等の金融取引における「お金の引き出し」も「資産の避難・撤退」と捉えることができる。また、「後退する」という言葉から「後ろへ下がる」や「引き下がる」といった意味を関連づけることができる。「withdraw」と「withdrawal」の違い
「withdraw」と「withdrawal」は品詞に違いがある。「withdraw」は「撤退する」や「引き下げる」といった動作を表す動詞であり、「withdrawal」は、「撤退」や「後退」といった具体的な対象を示す名詞である。「withdraw」の対義語
「withdraw」の対義語としては、「advance」や「insert」がある。「後ろに引く」という意味の「withdraw」に対して、「前へ進む」や「発展する」といった意味で「advance」は用いられる。また「insert」には「挿入する」や「差し込む」という意味があり、「引き出す」といった意味で使用される「withdraw」の対義語として用いられる。「withdraw」の類義語
「withdraw」の類義語としては、「reverse」や「retreat」「back」などが挙げられる。「reverse」は「逆転する」や「反転する」といった意味の文脈で同様に使用され、「retreat」は「引退する」や「撤退する」といった意味で使用される。また「back」は「後退する」といった意味がある。「withdraw」を含む英熟語・英語表現
「withdraw」を含む英熟語・英語表現としては、「withdrawn from」がある。「withdrawn from」とは
「withdrawn from」は、その対象や状況を撤回したり取り出したりした際に用いられる英熟語である。「withdrawn」は「withdraw」の過去分詞形であるため受動的な意味合いで表される熟語となる。「withdrawn from ~」で、「〜から引き落とされた」や「〜から取り出された」と表現することができる。
「withdraw」の使い方・例文
「withdraw」を「撤退する」といった意味で使用する場合の例文としては、「That country should withdraw from that war immediately.(あの国はその戦争からすぐに撤退するべきだ。)」や「He finally withdrew from politics.(彼はついに政界から身を引いた。)」などがある。また「お金を引き出す」といった意味で使用する場合の例文としては、「I have to withdraw my virtual currency immediately before it crashes.(私は暴落する前にすぐに仮想通貨を引き出さなければいけない。)」や「I don't have cash, so I have to withdraw money from an ATM.(現金がないからATMでお金を引き出さなくてはいけない。)」などがある。
「引き下げる」といった意味で使用する場合の例文としては、「That company withdrew its support for that organization.(その会社はその団体の支援を撤回した。)」や「She withdrew her lawsuit against the company.(彼女はその会社に対しての訴訟を取り下げた。)」などがある。
【撤退】(てったい)
withdraw / retreat
軍隊が、ある地域での作戦行動を中断し、展開した部隊を帰還させる事。
現地に構築された兵站網を撤去し、資材などもまとめて組織的・計画的に帰投する。
基本的には、作戦目的の完遂が不可能もしくは無意味と判断された時に発令される。
上級指揮官からの正式な命令がなく、現場指揮官の勝手な判断で行われた撤退は敵前逃亡として軍法会議の対象となる。
整然と帰投できずに甚大な混乱が生じた場合は特に「潰走」「敗走」と言う。
また、作戦目的の完遂を理由として帰還する場合は「凱旋」と言い、撤退とは区別される。
行う行動の性質上、撤退中に戦闘が発生すると兵站が不備なまま戦う事を余儀なくされる。
事実、近代以前の戦争では死傷者のほぼ全てが撤退する敵への追撃で発生していたという報告もある。
このため、最前線からの撤退は攻撃を受けにくい夜間に行われる事が多い。
また、撤退中の攻撃を遅延させるために地雷・IED・狙撃手などを配備しておく事も多い。
無傷での撤退が不可能と目される場合、再編成までの時間を稼ぐために別働隊が死守を行う事もある。
前線からの撤退は、指揮官に与えられる任務として最も難しいものの一つとされる。
作戦行動の要訣である「事前周知の徹底」が極めて困難なためである。
撤退の計画が敵のスパイに察知された場合、まず間違いなく奇襲を受けて甚大な被害を生じる。
そして時間をかけて周知を徹底すれば、どうあってもスパイに察知される事は避けられない。
そのため、撤退命令は突如として下される事が多く、多くの場合に交通渋滞などの大混乱を引き起こす。
加えて、戦時の軍隊は「何故そこにいるのかわからない兵士・部隊」を敵であると仮定して行動する。
このため、撤退などの予定外行動を取る兵士や部隊が敵だと誤認されて誤射が発生する事がある。
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