5人の腹心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 01:14 UTC 版)
「スレイヤーズの超常的存在」の記事における「5人の腹心」の解説
冥王(ヘルマスター)フィブリゾ 声 - 伊倉一恵 シャブラニグドゥの5人の腹心の1人。5人の中で最強の力を持つ存在であり、腹心の筆頭の座を占める。本編では少女と見間違えるような黒髪の少年の姿で登場した。狡猾な策略家で、自ら力を使うことよりも策を用いて戦うことを好みガーヴには「陰険野郎」、リナには「根性悪魔族」と呼ばれる。魔族上層部の行動の指揮はほとんど彼が執っている。 輪廻転生を"視る"力を持ち、封印の弱まったシャブラニグドゥの欠片を見つけることができたため、リナ達の時代より約1000年前に降魔戦争を計画、実行し、魔道士レイ=マグナスの内に封じられていた魔王の七分の一(北の魔王)を復活させた。なお降魔戦争の折、冥神官や冥将軍といった直属の部下を全て失っている。降魔戦争時より神封じの結界を張るために、結界の東「滅びの砂漠」を担当する。 第一部で、金色の魔王の呪文を使うリナを利用した世界滅亡計画を立案。その情報をわざと魔竜王に流しリナを襲わせ魔竜王を誘き出す。完全にリナや魔竜王を手玉に取り、リナに完全版「重波斬(ギガ・スレイブ)」を使わせることに成功するが、最後の詰めを誤り、リナに金色の魔王が憑依しているのに気づかず攻撃をして、金色の魔王の怒りを買い滅ぼされた。 一般人?(=リナ)のイメージによると名前から受けるイメージは昆虫(カマドウマ似)、得意技は「セクハラ」らしい。 アニメでは他の腹心達が「まりゅうおう(魔竜王)」「じゅうおう(獣王)」等とそのままの読み方で呼ばれる中で、彼だけは「ヘルマスター」の二つ名で呼ばれている。 漫画『超爆魔道伝』では「リナと知り合った少女(エリナ)の姿を奪った」という設定で登場するため、言動や立ち居振る舞いがかなり女性的なものになっている。 冥王の力を借りる呪文は、「冥王降魔陣(ラグナ・ブラスト)」と「冥王幻朧呪(ラグナ・ドライブ)」が登場している。 魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴ 声 - 中田譲治 シャブラニグドゥの5人の腹心の1人。本編では象牙色のコートを着た野生的な印象のある赤い長髪の男性の姿で登場した。好戦的な性格で、ゼロスからは気が短いと言われる。降魔戦争時にレイ=シャブラニグドゥと共に水竜王と戦うが、魔王が同じ「竜」としての属性を持ったガーヴを介して水竜王へ攻撃を行ったため、滅びこそしなかったものの力を行使できなくなり一時的に倒れる。しかしその際、滅ぶ間際の水竜王に同じ「竜」としての属性を利用して封印をかけられ、人間として転生することになる。転生を繰り返すうち、魔竜王としての記憶と能力を取り戻したが、人の心と混ざってしまい、人としての考え方により存在することを望み、自分の部下を連れ魔族から離反することになった。北の魔王打倒のためカタート侵攻を計画、セイルーンやディルスに部下を派遣するが、冥王の罠に嵌り、計画の全てを潰された挙句、「竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)」で冥王に滅ぼされた。 人間と混ざっているためか「自分が生き延びようと魔王に反抗するのも正当ならば、リナ達が身を守るために自分に抵抗するのも正当」と発言しており、相手の立場を理解できる心情の持ち主である。また、「人間の姿が気に入っている」と言明する、事態を理解していないアメリアの発言に呆れる等、他の腹心と比べて感情豊かである。 『NEXT』では、魔力を発動させる時に三つ首の巨大な竜の姿(攻撃形態)が垣間見える。さらに『TRY』最終話では、アイキャッチにて学ラン姿のヴァルガーヴと共にセーラー服姿で登場した。『EVOLUTION-R』では、フィブリゾやヴァルガーヴと共にオープニングに登場し、最終話のアイキャッチにも姿を見せている。 魔竜王の力を借りる呪文は、「魔竜烈火咆(ガーヴ・フレア)」が登場している。 覇王(ダイナスト)グラウシェラー シャブラニグドゥの5人の腹心の1人。本編ではウェルズ=ゼノ=ガイリア国王の姿で登場した。冷酷な性格で、部下を道具と言い切り命名も手抜きである。降魔戦争時より神封じの結界を張るために、結界の北「北の極点」を担当する。フィブリゾが滅んだ後、魔王を復活させ降魔戦争を再現しようとする。約1000年前のフィブリゾを真似て、各地にレッサーデーモンを大量発生させていたが、本来は策士タイプではないようで、杜撰な面があり、ほとんど偶然で魔王を復活させる。ウェルズ=ゼノ=ガイリア国王を肉塊に変えてスリ替わり、ガーヴ一派が駆逐された後のディルス王国にシェーラ他数名の部下と共に入り込むがリナ達との戦いで入り込んでいた部下が滅ぼされた上、自身は魔律甲冑に精神世界の本体と物理世界に実体化した末端部分を切り離され、末端部分を倒され弱体化する。あまりにも弱くなってしまったため二度と物質世界に出て来ることができなくなり、皮肉にも国王にした仕打ちが自分に返って来ることとなった。将軍、神官各2体、合計4体の直属の部下がいる。 覇王の力を借りる呪文は、「覇王雷撃陣(ダイナスト・ブラス)」と「覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)」が登場している。 獣王(グレーター・ビースト)ゼラス=メタリオム シャブラニグドゥの5人の腹心の1人。降魔戦争時より神封じの結界を張るために、結界の南「群狼の島」を担当する。他の腹心に比べて礼儀正しく、落ち着いた雰囲気である。直属の部下はゼロスのみ。サイラーグで海王と共に「受付係」としてリナ達を出迎えた。原作小説では最終巻に旅装で金髪をショートカットにした大柄な女性の姿で登場。だが『TRY』のOPや、同じく『TRY』の最終話のみに放送された特別EDでは、ロングヘアを持ちドレッシーな服装をした女性の姿で登場している(首から下のみの出演)。他にも『NEXT』のOPやSFC版『スレイヤーズ』などでは、鎧をまとい背中に翼を持つ人狼の姿で登場している。年賀状では魚(海王)を咥えた猫として描かれた。 『TRY』最終話では長煙管で喫煙をしており、ゼロス同様に人間社会の嗜好品を嗜んでいる一面が描かれている。 獣王の力を借りる呪文は、「獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)」が登場している。またミルガズィアが使った「ゼラス・ファランクス」は「獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)」を対多数用にしたものだとリナが推測している。 海王(ディープシー)ダルフィン シャブラニグドゥの5人の腹心の1人。降魔戦争時より神封じの結界を張るために、結界の西「魔海」を担当する。原作小説では最終巻に高価そうな蒼いドレスを身に纏った長い黒髪の華奢な女性の姿で登場。ルークからリナとガウリイをサイラーグまで連れてくる命令を受けて、リナの偽者を使ってサイラーグまで誘き寄せ、サイラーグで獣王と共に「受付係」としてリナとガウリイを出迎えて異世界に放り込む。あまり物事にこだわらない性格のようで、同行のミルガズィアやメンフィスには手を出すな、というルークの命令を、獣王に念を押されるまで忘れていたらしい。年賀状では猫(獣王)に咥えられた魚として描かれた。 漫画『水竜王の騎士』では直接登場こそしないが、結界が消えた後、結界の外側の地域に手を出している。 海王の力を借りる呪文は、「海王滅殺斬(ダルフ・ゾーク)」と「海王槍破撃(ダルフ・ストラッシュ)」が登場している。
※この「5人の腹心」の解説は、「スレイヤーズの超常的存在」の解説の一部です。
「5人の腹心」を含む「スレイヤーズの超常的存在」の記事については、「スレイヤーズの超常的存在」の概要を参照ください。
- 5人の腹心のページへのリンク