魚類の赤点病菌とは? わかりやすく解説

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魚類の赤点病菌 [Pseudomonas anguilliseptica]

 赤点病日本では1971年発生報告され細菌性魚病である。かっては日本台湾のみに発生する考えられていたが、イギリスでもヨーロッパ・ウナギ発生しときにはドジョウアユブルーギルにもみられる。やや塩分がある養殖池発生しやすく、春先から初夏流行する場合多く一般にウナギ魚病一つとして重要視されている。
その症状特徴ウナギ皮膚、とくに下顎(あご)、腹部または肛門周囲多数はっきりした点状の出血がでることでこの病名となったまた、(ひれ)や肝臓脾臓消化管にも発赤出血貧血などがおこる。皮膚循環器結合組織病原菌増殖するが、実質細胞組織にはその増殖がほとんどみられないことも特徴で、ウナギシュードモナス敗血症とされている。ただし、ヨーロッパ・ウナギでは点状出血少なく体色白くなる程度である。その対策としてはやや高水温化(26-27以上)、養殖水の淡水化魚種代替え(ヨーロッパ・ウナギ)などが挙げられるが、予防法としては実験的にワクチン検討されている。また、治療には抗生物質(クロラムフェニコール)や合成化学療法剤(オキソリン酸)が有効であるが、この病気発生時期摂餌との関係で治療が困難である。
赤点病偏性病原菌とされ、グラム陰性好気性菌で、1本の鞭毛運動する桿菌(0.5×1-3μm)である。細胞の最外部に厚い被膜(莢膜)をもつことが特徴である。発育は15-20,pH7-9,塩分0.5-1%でよく発育するが、かなり遅く淡水中では長期間生きられない菌株によってはタンパク質分解するが、デンプン分解せず蛍光色素もたない
なお、別項(シュードモナス病菌)で記載するが、ブリタイシュードモナス病やコイの"細菌性白雲症"やアマゴ類似感染症原因菌赤点病とは別のシュードモナス属細菌である。




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