香田家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:35 UTC 版)
香田克子(こうだ かつこ) 演 - 松下奈緒 福子の8歳上の次姉。専業主婦で4児の母。旧姓:今井。明治45年1月26日生まれ。福子の小学校卒業直前にはすでに結婚し家を出ている。 長姉・咲と対照的に物事をはっきりと言う気が強い性格で、今井家の三姉妹の中では最も気質が鈴に似ている。お転婆な福子を姉として嗜めることが多い一方で、姉の咲とはどちらかと言うと、姉妹というよりは親友の様な関係で、彼女を呼び捨てで呼んでいる。 家を失った福子たち一家を香田家に住まわせたり、萬平や神部たち社員が反乱の容疑で逮捕されたときはダネイホンづくりを手伝うなど、福子や萬平を支える。 夫の職業に理解を示し支えている一方で、忠彦が美人画に転向しモデルを雇うようになってからは気が気でない日々を送る。 神部が即席ラーメンの模倣品発売で連日帰宅が遅くなり、タカと険悪な雰囲気になった際には娘に代わって神部を説教し、娘夫婦の和解のきっかけを作る。 昭和45年時点では、育児に関心の薄い夫に不満を持つタカを宥める一方で、忠彦の弟子の名木の存在に大介が影響されるのではと危惧する。 香田忠彦(こうだ ただひこ) 演 - 要潤 克子の夫。福子の義兄で、画家の仕事をしているが、自身の好きなものである鳥しか描かないために生計は立てられず、両親からの援助を受けている。 穏やかかつ家族想いな性格で、勝気な一面がある妻や娘に言い負かされることも。画家の仕事に誇りとこだわりを持っている。 福子と萬平の結婚式の前に召集令状をもらい出征。終戦の2ヶ月後にフィリピンから帰還するが、戦場で照明弾の光を至近距離で浴びた影響で目を負傷し、緑色と赤色が判別できなくなる障害を負っていた。そのため一度は画家の仕事を諦めようとしたが、絵を描く情熱を捨てられず、色が判らないなりに今までと違う絵が描けるかもしれないと思い直し、再び筆をとる。昭和21年5月には寒色を基調とした絵が展覧会で400円で売れる。絵は売れたものの、複雑な心境に。 タカを「浮世離れした美人」と評して、製塩業の男たちの賄いの手伝いに行かせることを反対するなど、克子やタカ本人が呆れるほどの親馬鹿な一面もある。タカの神部に対する恋心を知り当初は反対するが、神部が進駐軍に拘束中、神部の身を案じていたタカを見かねて、タカが女学校を卒業する条件で二人の結婚を認める。しかし神部の釈放後には結婚を認めたことを後悔するとともにタカの学力や将来のため、タカに大阪帝大進学を勧める。 昭和32年時点では画家として安定した日々を送りながらも、自身の描きたい絵について悩み、結果、美人画を描くことに転向する。昭和33年、モデルとして雇った木ノ内秀子から既成概念をぶち壊すよう促され、抽象画を描き始める。 昭和33年に、萬平から『まんぷくラーメン』のパッケージイラストを依頼されるが、イメージが思い浮かばず苦悩する。だが、タカが初孫・大介を出産した当日。デザインが思い浮かび、産科から飛び出してパッケージ画を描き始め完成させた。 上述にある、神部とタカの問題では風呂場で神部を諌めていた。 昭和45年時点では弟子(後述)を取っているが、感情豊かな性格で頭を痛めている。 香田タカ(こうだ たか) → 神部タカ(かんべ たか) 演 - 岸井ゆきの(幼少期:武内煌・松田苺) 克子と忠彦の長女で、福子の姪。源と幸の従姉。大柄で長身の両親とは違い小柄。気配りができる明るい性格で、母親譲りの気の強いところもある。 昭和21年5月の時点では女学校に進学している。福子に頼まれ、製塩所の従業員の賄いで忙しい福子と鈴を週末のみ手伝っている。 神部とは互いに好意を抱いた後に交際に発展し、女学校を卒業したら結婚をする約束をする。しかし父の考えが変わり、婚期は大阪帝大卒業後に延期される。昭和24年に大阪帝大に合格。 昭和32年時点では、神部と結婚している。昭和33年の初め、妊娠3か月と判明。タカが妊娠中にも関わらず即席ラーメンを開発する萬平に興味を示す神部に複雑な気持ちを抱く。その後、男児・大介を出産。しかし、『まんぷくラーメン』の模倣品問題で連日帰りが遅い神部に対し、不満を募らせ泣き暮らすようになるも、克子が神部をきつく諌めたことで神部が早く帰宅するようになり、心の平穏を取り戻す。 昭和45年時点では、学校で問題を起こしがちな息子に頭を悩ませており、息子のことに放任気味な神部に対しても不満を抱いている。 神部大介(かんべ だいすけ) 演 - 川口調 タカと茂の長男で、吉乃・重之・学の甥で、麻美の従兄。克子・忠彦の孫で、鈴の曾孫で、福子と咲の大甥。 昭和45年時点では、小学生。タカからは「子供らしくない」と言われるほど、理屈っぽい性格。クラスメートや担任の女性教諭を泣かせるなど、なにかと問題を起こしている。 香田吉乃(こうだ よしの) → 岡吉乃(おか よしの) 演 - 深川麻衣(幼少期:網本唯舞葵・奥野此美、少女期:濱田優音) 克子と忠彦の次女で、福子の姪。源と幸の従姉。 昭和32年時点で、OL。 マイペースな性格。好きな男性のタイプは『武骨な人』。『白薔薇』へ会社の同僚と一緒に来た際、岡と森本に一目惚れされる。後に、2人が香田家へ一緒に現れ告白されるも、戸惑っていた。 昭和45年時点では岡と結婚し、娘の麻美を設けている。しかし岡が『まんぷくヌードル』の開発および営業のため、帰りが遅くなるなど家庭を顧みなくなったことから、タカ同様萬平に対し不満を抱くようになる。 岡麻美(おか あさみ) 演 - 松岡亜美 吉乃と幸助の長女で、タカ・重之・学の姪で、大介の従妹。克子・忠彦の孫娘で、鈴の曾孫で、福子と咲の大姪。 香田重之(こうだ しげゆき) 演 - 井上拓哉(幼少期:荻野煌希・上田琳斗、少年期 :栗田倫太郎) 克子と忠彦の長男で、福子の甥。源と幸の従兄。 昭和32年時点では、家を出て東京の大学に通っている。 香田学(こうだ まなぶ) 演 - 中村凛太郎(幼少期:髙田幸季、 西村竜直) 克子と忠彦の次男で、福子の甥。源と幸の従兄。 昭和32年時点では、家を出て東京の大学に通っている。
※この「香田家の人々」の解説は、「まんぷく」の解説の一部です。
「香田家の人々」を含む「まんぷく」の記事については、「まんぷく」の概要を参照ください。
- 香田家の人々のページへのリンク