阿高・黒橋貝塚とは? わかりやすく解説

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阿高・黒橋貝塚

名称: 阿高・黒橋貝塚
ふりがな あだか・くろばしかいづか
種別 史跡
種別2:
都道府県 熊本県
市区町村 下益城郡城南町
管理団体 城南町(昭561119)
指定年月日 1980.08.20(昭和55.08.20)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S53-06-022[[阿高]あたか]・[[黒貝〓(*1)]くろはしかいづか].txt: 熊本平野南部には、緑川とその支流広大な平坦地形形成するが、この沖積地を囲む丘陵上およびその麓は全国的に有数縄文時代の貝〓(*1)密集地帯となっている。本貝〓(*1)はその支流一つ浜戸川丘陵地帯から沖積低地流れ出るところにあり、右岸丘陵麓部阿高地点また、河川敷隔てた左岸に黒地点という二つの貝〓(*1)の中心部認められる
 大正5年耕地整理事業によって阿高貝〓(*1)が発見され多数土器・石器とともに50以上に及ぶ縄文時代人骨埋葬確認された。このうち熟年女性には左腕アカガイ貝輪2個を嵌めた例があり注目されている。また昭和47年7月豪雨氾濫した浜戸川激流によってえぐられ水田面から新たに地点の貝〓(*1)が発見されるいたったその後昭和48年貝〓(*1)地点試掘調査および昭和52年阿高貝〓(*1)地点試掘調査実施され、両地点縄文時代中期から後期前半わたって継続して営まれた一遺跡であり、時代が下るに従って阿高貝〓(*1)地点から黒貝〓(*1)地点へと中心地がやや移動していることが明らかにされた。
 出土遺物には多量土器があるが、とくに太い沈線文様描かれ縄目文様を全く欠く阿高土器九州地方における縄文時代中期の標式とされるのである
 また、貝層中にはマガキハマグリなど37種の貝類及びフグマダイなど15種の魚類のほかイノシシシカイヌヘビカエルなどの存在確認されており、当時生産活動及び食料事情解明する上で極めて重要な資料となるものである
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史跡:  阿津賀志山防塁  阿玉台貝塚  阿野一里塚  阿高・黒橋貝塚  院庄館跡  陣が峯城跡  陣山墳墓群

阿高黒橋貝塚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 04:15 UTC 版)

阿高黒橋貝塚(あだかくろはしかいづか)は、熊本県熊本市南区城南町阿高字東原に位置する、縄文時代中期から後期にかけての貝塚[1]1916年大正5年)に発見され、1980年昭和55年)に国の史跡に指定されている[2]佐賀市東名遺跡と並ぶ西日本最大級の縄文貝塚とされる。


  1. ^ 阿高貝塚”. sitereports.nabunken.go.jp. 2019年10月16日閲覧。
  2. ^ 国指定史跡「御領貝塚」 ・「阿高・黒橋貝塚」” (日本語). 熊本市観光ガイド. 2019年10月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e 阿高・黒橋貝塚 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2019年10月16日閲覧。
  4. ^ No.127 稲作以前(いなさくいぜん)の福岡(ふくおか) | アーカイブズ | 福岡市博物館”. museum.city.fukuoka.jp. 2019年10月16日閲覧。


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