試掘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 19:01 UTC 版)
探索によって油田の存在の可能性が高いと思われるサイトにおいて試し掘りを行なう。試し掘りによって油層が発見できれば次の段階へと進むが、発見できなければ探索を続行する。また、試し掘りでは随時「(ボーリング)コア」と呼ばれる地下のサンプルが掘り出されるので、それによっても油層が付近に存在するかといった情報が得られる。 試掘井の近くにさらに井戸を複数掘る場合があり、それらは最初の試掘井と区別する場合には探鉱井と呼ばれる。 幸い油層に当り、内部の圧力が高い状態では原油や天然ガスは自ら噴出する(自噴する)。可燃性や高い毒性を持つ高圧の噴出物を受け入れる準備が出来ていないうちでの噴出は暴噴(Blowout)と呼ばれ、作業者は直ちに遮断スイッチを押して避難する。遮断スイッチは深さ数百フィート、又は地表面にあらかじめ固定されているサーフェース・ケーシング(Surface casing)と呼ばれる装置の頭部のブローアウト・プリベンター(Blowout preventer、BOP、防噴装置)を作動させてBOPのバルブを閉鎖する。 この段階で採算が取れるだけの原油または原油とガスが採れる油田(ガス油田)と、天然ガスしか出ないガス田に分かれる。
※この「試掘」の解説は、「油井」の解説の一部です。
「試掘」を含む「油井」の記事については、「油井」の概要を参照ください。
「試掘」の例文・使い方・用例・文例
試掘と同じ種類の言葉
品詞の分類
- >> 「試掘」を含む用語の索引
- 試掘のページへのリンク