英仏協商とは? わかりやすく解説

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えいふつ‐きょうしょう〔‐ケフシヤウ〕【英仏協商】


英仏協商

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 00:26 UTC 版)

英仏協商(えいふつきょうしょう、/Entente Cordiale)は、1904年4月8日イギリスフランスの間で調印された外交文書、およびそれによる英仏間の外交関係である。原語の意味は「友好的な相互理解」を意味する。




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英仏協商

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:30 UTC 版)

エドワード7世 (イギリス王)」の記事における「英仏協商」の解説

親仏派エドワード英仏友好強く願っており、早期国王としての訪仏を希望していた。ビスマルク体制下において孤立させられていたフランスは、ビスマルク失脚後ロシアイタリアとの関係を改善して包囲から脱することに成功していた。英仏関係1898年ファショダ事件フランス外相テオフィル・デルカッセイギリス譲歩したことで友好関係転じつつあったため、エドワードの訪仏は1903年5月にも実現したエドワードフランス訪問先立つ1903年4月ポルトガルイタリア立ち寄りポルトガル王カルロス1世イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世ローマ教皇レオ13世らと会見した教皇との会見非公式会見英国王は「英国国教会首長」であるため教皇との公式会見にはアーサー・バルフォア内閣から反発があり、「非公式会見」の形式となった)。 その後1903年5月1日からフランス訪問し大統領官邸エリゼ宮殿大統領エミール・ルーベ会見した何度も訪仏していたエドワードフランス語流暢であり、二人はすぐにも打ち解けたという。パリイギリス商工会議所での演説では「英仏いがみ合い時代終わりました」「これまで将来イギリスフランスこそが平和的な進歩文明チャンピオンであり、パイオニアであり、文学・芸術科学におけるもっとも高貴な国であると確信しています」と語りパリ市庁舎での演説では「皆さんご存じ通り、私は若い頃からしばしばパリ訪問してきました。そしてパリ戻ってくるたびに、まるで我が家のように皆さんもてなしてくださることは、大いなる喜びです」と述べた当時フランスはまだ反英的な空気が根強かったが、エドワード演説フランス国民の胸を打ったようである。5月4日パリを発つ際、沿道人々エドワードに対して我ら国王陛下万歳」という言葉叫んだこうした状況フランスの『フィガロ』紙は「陛下御言葉一つ一つ両国関係にとって新し時代到来したことを約束してくれているように聞こえた」と報じている。駐仏ベルギー大使も「国民態度これほど完全に変わるなんてわが国では考えられないエドワード7世は完全にフランス国民の心を掴んだ」と本国報告している。 エドワード訪仏の返礼としてルーベ大統領1903年7月6日に訪英した。エドワード首相バルフォア外相ランズダウン侯爵とともにヴィクトリア駅まで出迎え立った到着した大統領エドワード30秒以上も堅く握手交わしたバッキンガム宮殿大統領のための晩餐会舞踏会主催し、また大統領とともにコヴェント・ガーデン王立歌劇場ジョルジュ・ビゼーの『カルメン』、シャルル・グノーの『ロメオとジュリエット』などフランス・オペラを鑑賞した大統領帰国途に就いた7月9日にもバーティヴィクトリア駅まで見送り出た。 このエドワード訪仏とルーベ大統領返礼の訪英がきっかけとなり、英仏関係深まった。またビスマルク失脚後ドイツでは皇帝ヴィルヘルム2世が「世界政策」の名のもとドイツ海軍力の大幅増強を行い英仏アジア・アフリカ植民地支配脅かしており、これも英仏両国結び付ける背景となった外相ランズダウン侯爵駐英フランス大使ポール・カンボン(フランス語版)を通じてテオフィル・デルカッセ外相交渉進めエジプトモロッコナイジェリアシャムタイ)、マダガスカル島ニューヘブリディーズ諸島ニューファンドランド島などの利権領有権をめぐる英仏間の懸案事項互譲的に解決した。それは最終的に1904年4月8日の英仏協商で結実したエドワードはこれら英仏交渉全て政府任せており、直接には関係しなかったものの、フランスとの友好棄損しそうな空気発生するとただちにその除去のために行動した。たとえば1903年秋にドレフュス事件再審めぐってタイムズ』紙など英国主要新聞フランス反ユダヤ主義批判する論説載せフランス政府がそれに反発示した際、エドワード首相バルフォアに「タイムズ紙編集長呼び出して反仏報道止めるよう要請すべきである」と述べている(つまり言論統制してでも英仏友好維持すべきとの考え示した)。またフランス割譲する植民地についての庶民院での討議の際、バルフォア首相が「イギリス領土の割譲にはイギリス議会承諾が必要」という「失言」を行い当時イギリスでは「国王陛下領土」の割譲基本的に国王了承だけあればよく、議会諮る要はないと考えられていた)、ノウルズ国王側近がこれに強い不快感示したが、エドワードは英仏協商に差したくなかったため、あえてこれを追及しようとはしなかった。

※この「英仏協商」の解説は、「エドワード7世 (イギリス王)」の解説の一部です。
「英仏協商」を含む「エドワード7世 (イギリス王)」の記事については、「エドワード7世 (イギリス王)」の概要を参照ください。

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