索道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 04:30 UTC 版)
索道(さくどう)とは、空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せ、輸送を行う交通機関である。ロープウェイ(ropeway)、ゴンドラリフト、スキー場などのリフトなどが索道に含まれる。
注釈
- ^ a b “曳”は常用漢字でないため「えい索」「支えい索」と表記されることもある。
- ^ ただし、谷越えの地形に橋梁を設置して対応する事もある。
- ^ ただし、旧式のロープトゥ・リフトといった単純にロープを掴むだけの物は、自分のタイミングでロープに掴まるだけで良いのでそれほどの技量を必要とせず、特に初心者には使いやすい。
- ^ 前身は索道事業規則(「逓信省令第36号」『官報』1927年9月3日)。1926年(大正15年) 紀伊自動車が旅客索道の認可申請を行なった時点では根拠法令が存在せず、貨物索道の拡大解釈という形で三重県の認可によって営業を開始した。
- ^ 「ひばり号」は空中ケーブルカーと呼ばれ、東急百貨店の東館(当時は「東横百貨店」)から西館(当時は玉電ビル)を回遊して戻る全長75mのルートで運行されたが、西館での下車はできず、定員12名ながら子どものみ乗車可能という制約もあったため、遊園地の遊具に近い性質を持っていた。ただし、東京の中心商業地でその路線が私有地を越えた例も(当時の日本国有鉄道の渋谷駅の上空を通過した)、展覧会輸送などの期間限定ではなく通年で市街地内運行が行われた例も、日本の索道・ロープウェイ史上で類似事業はない。
出典
- ^ a b c d e f g h i j 千島美智男. “ロープウェイの安全技術”. 国際交通安全学会. 2017年12月17日閲覧。
- ^ 明・曹学佺 《蜀中広記》
- ^ “Recent Developments in Cable-Drawn Urban Transport Systems”. mas.rs. 2015年11月17日閲覧。
- ^ “ラジキャリー”. イワフジ工業株式会社. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “新交通システム・都市型自走式ロープウェイ Zippar”. Zip Infrastructure株式会社. 2021年5月3日閲覧。
- ^ “黒部ダム建設の記録 コンクリートの打設”. ダム便覧. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “ロープウェイの変遷 » ロープウェイ/谷川岳ロープウェー株式会社”. www.tanigawadake-rw.com. 2021年11月29日閲覧。
- ^ 索道観察日記 (2005年9月10日). “山口きらら博パルスゴンドラ「きらゴン」~初の冷房付きゴンドラ”. 2021年1月4日閲覧。
- ^ “索道の空調装置付き搬器” (2017年4月6日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ “2021年春に開業! 横浜 貨物線跡の上空に“新たな鉄道” 泉陽興業がつくる国内初 世界最新 都市型循環式ロープウェイ”. 鉄道チャンネル (2021年1月3日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ “索道、ケーブルクレーン、”. 加越技建工業. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “「索道について」”. 丸架索道. 2020年5月14日閲覧。
- ^ a b 『るるぶ ケアンズ ゴールドコースト 2017』、17頁。
- ^ “新しい都市交通システム エアートラム(都市型ロープウェイ)”. 一般社団法人 日本索道工業会. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “Urban”. Doppelmayr Seilbahnen GmbH. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “Urban ropeways as public means of transport”. LEITNER ropeways. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “東京五輪前に開業へ 新港地区-桜木町ロープウエー計画”. カナロコ. (2019年2月13日)
- ^ “Koblenz”. CWA Constructions SA. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “London”. CWA Constructions SA. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “La Paz - El Alto”. CWA Constructions SA. 2020年4月4日閲覧。
- ^ “ホンマでっか!?渋谷駅~東横線渋谷駅&東急東横店にまつわる雑学14連発 1と3/4番線”. 渋谷文化プロジェクト. 2019年12月10日閲覧。
- ^ “東京臨海部の貧弱交通はロープウェーが救う”. 東洋経済オンライン. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “ヨコハマ都心臨海部のまちを楽しむ多彩な交通”. 横浜市 (2018年5月24日). 2019年3月27日閲覧。
- ^ “スキーリフト | JFEプラントエンジ株式会社”. www.jfe-planteng.co.jp. 2019年3月27日閲覧。
- ^ 十津川探検 ~十津川巡り~「野猿」 十津川かけはしネット(十津川村教育委員会)
- ^ 鬼怒グリーンパーク 水上アスレチック(宝積寺)
- ^ 鬼怒グリーンパーク公式Instagram 写真ギャラリー
- ^ 那賀川倶楽部2007年11月号 - ウェイバックマシン(2012年1月13日アーカイブ分) (PDF) 四国地方整備局那賀川河川事務所
- ^ 失われたロープウェイ 五台山ロープモノレール
- ^ 永井正夫「事故および潜在的事故に学ぶ安心安全(ロープウェイ事故から自動車事故)」『計測と制御』第45巻第1号、計測自動制御学会、2006年1月、75-80頁、doi:10.11499/sicejl1962.45.75、ISSN 04534662、NAID 10017154578。
索道(ロープウェイ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 02:34 UTC 版)
「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の記事における「索道(ロープウェイ)」の解説
第39話にて運行が始まった、守矢神社へと続く移動機関。河童が作り出した機械であるため、水力で動く。にとりによれば、冬でも運行できるように間欠泉を使っているため、維持費がかかるらしい。
※この「索道(ロープウェイ)」の解説は、「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の解説の一部です。
「索道(ロープウェイ)」を含む「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の記事については、「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の概要を参照ください。
索道(リフトなど)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 00:15 UTC 版)
日本語では、チェアリフト・ロープウェイ・ゴンドラリフト・滑走式リフト等のことを索道と言う。 多くのスキー場はチェアリフト・ロープウェイ・ゴンドラリフト等によって山頂付近まで上り、スキーやスノーボードでゲレンデを滑り降りてくる。しかし初心者には、チェアリフトに乗ること自体が難しいこともあり、チェアリフトの乗降に失敗すると、動いているシートに身体や頭をぶつけたり、スキー板・スノーボードが搬器に引きずられて足を骨折するなどの危険がある。また非常時にはチェアリフトが緊急停止するため他の客にも迷惑がかかることもある。そのため、まず最初はスキーやスノーボードを履かないでブーツ(スキーはストックも併用)のみで歩行して脚を慣らした後、スキー板やスノーボードなどを担いでゲレンデの端を歩いて登る。スキーの場合は板を履いたまま階段登行・開脚登行と呼ばれる登り方で、スノーボードの場合はビンディングの片足だけを外して歩く登り方で短い距離を登っては滑り下りる練習を繰り返すことから開始し、「滑る」「曲がる」「止まる」ができるようになってから、続けてチェアリフトの乗り降りの方法を覚えた上で、山の中腹程度までしか行かないチェアリフトなどを利用し、徐々にステップアップしていくのが一般的である。これらをスキースクールやインストラクターの指導の下で行うこともある スポーツ・レジャーとして定着する頃にはこうした初心者やファミリーユーザを念頭においたコースの整備が進み、ブームとなった頃には1つのスキー場に初心者向けから上級者向けまで様々なコースが揃った広大なスキー場が一般的な存在となった。結果、ゴンドラリフトやチェアリフトも多種多様なものが生まれている. 通常、ゴンドラリフトは4~12人程度が同時に乗れて、ある程度の長距離を比較的高速で登る輸送能力が高いものが多い。乗降時にはメインのワイヤーから離れてゆっくり進み(自動循環式と呼ばれる)、スキー板やボードはゴンドラリフト外側に取り付けられた専用のスキー・スノーボード立てに立て掛けておいて中に乗り込む小型のロープウェイであるので、チェアリフトほどの落下の危険がないためかかなりの高度となる場合もあり、素晴らしい眺望を堪能できる。降車後は終点や山頂から一気に麓を目指し、難易度の高い急斜面での滑降、あるいは緩斜面の滑降ながら抜群の眺望を楽しむ、林間のコースをロングランで滑り降りる等といった複数の選択肢を取って楽しむことができる。また、最近のゴンドラリフトでは、ニセコHANAZONOリゾートのHANAZONOシンフォニーゴンドラなどのように路線途中に中間駅を設けて途中下車できる構造としたり、ニセコビレッジのアッパービレッジゴンドラやビレッジエクスプレスなどのように初級者向けエリアに設置して、初心者も利用しやすくしたものもある。 詳細は「索道#搬器の種類」を参照 一方、一部の長距離の物を除いた、例えばゴンドラリフト路線間に2~3線程度配置されているチェアリフトは、麓付近で滑ることの多い初心者、検定やレースなどの決まったコースでの利用、景色や特定のコース自体(スキーのモーグルコースやスノーボードのハーフパイプ等フリースタイルコースなど)を楽しみたい場合、あるいは「山頂は無理でも途中の中腹位からなら…」という場合等において、乗り継ぎも含めた巧みな配置でゴンドラリフトを補っている。 チェアリフトはスキー板やスノーボードを履いたまま搬器(イス)に座るものが主流で、通常は1~8人が乗車でき、いかなる定員の場合でも1座席200kgまで耐えられるように設計されている。1~4人乗りはそれぞれシングル、ペア(ロマンス)、トリプル、クワッドの名称が付くが、6人以上のリフトは現在の日本において独自の呼称が無い。なお、石打丸山スキー場やニセコビレッジなどに設置されている、同じケーブルで6人乗りリフト搬器とゴンドラリフト搬器が混合運用されているものもあり、これは「コンビリフト」と呼ばれている。 旧来からのシングル(1人乗り)リフトは乗車時や風などで前後左右に揺れることがあるために幾分心許ないものもあり、乗車時は、搬器のバーにしっかり掴まるか腕を掛けるよう推奨されている。また、後に出現した高速タイプ(通常2.0 - 2.5 m/sの速度)の物は、乗降時に速度が速くてタイミングが取りにくいことがあるので乗降に技術が必要で、初心者にはあまり勧められない。 ペアリフト以上の乗車定員の物は、搬器がケーブル(支曳索)に固定されて一定速度で動く固定循環式の他に、乗降車停留場で搬器がケーブルから離れてゆっくりと動く自動循環式の物もある。初心者は自動循環式のリフトの方が乗車しやすいことになるが、自動循環式のリフトは長距離リフトである場合もあり、その関係でリフト乗降停留場間の範囲内にあるゲレンデに急斜面箇所も含まれることがあるので、あらかじめリフトの運行範囲間にあるゲレンデの傾斜、あるいは「初級」「中級」「上級」といった表記などを把握する必要がある。 詳細は「チェアリフト」を参照 その他、後述のロープトゥ・リフト、Jバーリフト、Tバーリフト、プラッターリフト、マジックカーペットと呼ばれる、雪面上を滑りながら上昇する滑走式リフトという物もある。 詳細は「滑走式リフト」を参照 日本最長のゴンドラリフトは苗場スキー場とかぐらスキー場を結ぶドラゴンドラであり、その距離は5481mで、約15分で結ばれている。
※この「索道(リフトなど)」の解説は、「スキー場」の解説の一部です。
「索道(リフトなど)」を含む「スキー場」の記事については、「スキー場」の概要を参照ください。
索道と同じ種類の言葉
- >> 「索道」を含む用語の索引
- 索道のページへのリンク