第三のビール
別名:第3のビール、新ジャンルビール
酒税法上ビールにも発泡酒にも分類されないが、麦芽の風味や泡立ちなどがビールに似ており、ビールを飲む感覚で飲み味わうことができる酒類の総称。
第三のビールは、ビールや発泡酒とは原料が異なる。麦芽以外の原料を使用するか、麦芽を原料としないアルコールを混ぜているものがある。多くはいわゆる雑酒、もしくは発泡性のリキュールに分類される。ビール風味のアルコールとして廉価に購入できる点が最大の特徴となっている。
第三のビールは2000年代半ばに登場し、消費者の低価格志向に応える形で、いわゆるビール系市場におけるシェアを伸ばしていった。国内の大手ビールメーカー4社がそれぞれ第三のビール市場に参入している他、韓国企業が製造する「プライムドラフト」なども日本国内で発売されている。
だいさん‐の‐ビール【第三のビール】
第3のビール(だいさんのびーる)
ビールの風味を醸し出していながら、酒税法上の分類はビールでも発泡酒でもないため、低い価格設定で販売されるアルコール飲料のこと。
麦芽の代わりに大豆や小麦などを原料に使うことで、酒税法ではビールや発泡酒ではなく、「その他の雑酒」または「リキュール類」に位置づけられる。そのため、350ミリリットル入り缶の店頭価格で見ると、ビールが210円前後、発泡酒が150円前後に対して、「第3のビール」は130円程度と低く抑えることが可能になった。
2003年にサッポロビールが発売した「ドラフトワン」を皮切りに、2004年にはサントリーが「スーパーブルー」で市場に参入した。2005年4月にはキリンの「のどこし」とアサヒビールの「新生」が登場し、大手4社から「第3のビール」が出そろった。
ビール業界の推計によると、ビール・発泡酒を含めたビール関連飲料全体に対して、「第3のビール」の出荷量が2割に達した模様だ。
(2005.05.16掲載)
第三のビール
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