第二列島線とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > 第二列島線の意味・解説 

だいに‐れっとうせん〔‐レツタウセン〕【第二列島線】

読み方:だいにれっとうせん

中国海域における軍事的防衛ライン一つで、伊豆・小笠原諸島からグアム・サイパンを含むマリアナ諸島群などを結ぶ線。中国海軍1980年代半ば提唱された「近海積極防衛戦略」などに基づいて軍事力増強しそれまで沿岸防衛から近海外洋へと展開している。この軍事戦略において外洋範囲を示す目標ラインとされる。→第一列島線

[補説] 中国2020年運用目標通常型空母建設着手しているほか、原子力空母建設構想など海軍力整備増強表明しており、同国軍拡懸念されている。


第一列島線

(第二列島線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 15:44 UTC 版)

第一列島線(だいいちれっとうせん)および第二列島線(だいにれっとうせん)は、中華人民共和国の安全保障分野においての概念のことであり、武力介入の指標でもあり、対米防衛線でもある[1]


  1. ^ a b c 中国安全保障レポート2011 - 防衛省防衛研究所
  2. ^ http://www.defenselink.mil/pubs/pdfs/070523-China-Military-Power-final.pdf "Military Power of the People’s Republic of China 2007" P16 ほかに宝島社『自衛隊vs中国軍』(ISBN 4-7966-4802-X)55ページでは千島列島を起点としスラベシ島・ジャワ島までいたるとしている
  3. ^ 1953年度北京政府発行国定教科書「現代中国簡史」


「第一列島線」の続きの解説一覧

第二列島線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:38 UTC 版)

第一列島線」の記事における「第二列島線」の解説

第二列島線は、伊豆諸島起点に、小笠原諸島、グアム・サイパン、パプアニューギニアに至るラインである。近年に至るまで、中華人民共和国海洋調査は、第一列島線付近までに留まっていたが、このところは第二列島線付近でも調査行っている。海洋調査他国排他的経済水域内では行えないため、第二列島線付近にある沖ノ鳥島問題持ち上がっている。 この第二列島線は、台湾有事の際に、中国海軍アメリカ海軍増援阻止妨害する海域推定されている。中国海軍従来沿岸海軍であったが、日本台湾を含む諸外国諸政実効支配下にある第一列島線突破して第二列島線まで進出することは、すなわち外洋海軍への変革目指していると考えられ、その動向国内外注目されている中国海軍は、第二列島線を2020年までに完成させ、2040-2050年までに西太平洋インド洋米海軍対抗できる海軍建設するとしている。 現在、中国海軍は、インド洋においてはミャンマー軍事協力関係にあり、ミャンマー西端バングラデシュ国境近くのシュトウェとアンダマン諸島接する大ココ島港湾借りて自国海軍基地にしている。シュトウェには通信施設設置し国境紛争核開発対抗関係にあるインド対す情報収集行っていると言われる。現在、パキスタン西部オマーン湾入口に当たるグワーダルでは、パキスタン国内およびカラコルム山脈越えて中国新疆ウイグル自治区へと通じ物流ルート起点とすべく、中国援助港湾整備行っている。そして港が完成した暁には商用民間用途にとどまらずグワーダル港を間借りして中国海軍基地をも置く見込みであるといわれる。しかし、米中対立新型コロナウイルスなどにより2020年までに第二列島線を完成させることはできなかった。

※この「第二列島線」の解説は、「第一列島線」の解説の一部です。
「第二列島線」を含む「第一列島線」の記事については、「第一列島線」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第二列島線」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第二列島線」の関連用語

第二列島線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第二列島線のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
新語時事用語辞典新語時事用語辞典
Copyright © 2024 新語時事用語辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第一列島線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの第一列島線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS