波紋の戦士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 08:00 UTC 版)
ジョセフ・ジョースター 声 - 杉田智和 / 大塚芳忠(Part3対戦型格闘ゲーム版) 第2部のジョジョ。ジョナサンの孫。1920年9月27日生まれ。身長195センチメートル 体重97キログラム。B型。 生まれついての波紋使いで、シーザーと共に「柱の男」たちに立ち向かう。 詳細は「ジョセフ・ジョースター」を参照 シーザー・アントニオ・ツェペリ 声 - 佐藤拓也 ジョセフの戦友で波紋使い。Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫で、父はイタリア人のマリオ・ツェペリ。1918年5月13日生まれ。20歳。身長186センチメートル 体重90キログラム。血液型A型。両の頬にアザがある。ガールフレンドを大勢持つナンパ男だが、波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。ジョセフに対しては無責任な性格と、祖父はジョナサンのせいで死んだという考えから、当初は打ち解けなかった(登場初期には、ジョセフを「イナカ者」と見下すシーンも多い)が、ワムウとの初戦でジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けようとしたことを機に彼を見直すようになり、リサリサの下での修行を通して無二の親友となった。初登場の時点で波紋法を習得しており、シャボン玉を媒介とした波紋の攻撃「シャボンランチャー」を得意とする。いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる。 母を早くに亡くしてはいたものの、かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーが最も尊敬していた父が理由も告げずに突如失踪した(家族のための生活費は残していたが、悪い親戚に騙し取られた)ことから父を憎み、性格が荒れて放浪するようになる。孤児院に収容されるも脱走し、ローマの貧民街で犯罪に明け暮れる荒んだ青春を送る。このときに行った幾度もの喧嘩における素拳での一撃を恐れられており、すでに波紋の才能の片鱗を見せている。16歳の時にローマでマリオを発見するが、彼は石化中のカーズに不用意に近づいたシーザーのことを息子と気づかないまま庇い、目の前で捕食されてしまう。シーザーはマリオが家族を捨てたのではなく、「柱の男」や吸血鬼との戦いに巻き込まないためにあえて無言で去ったのだということを知り、祖父と父の遺志を継ぐことを決意する。それまでは父への恨みから「姓なんて無え」と言うほどであったが、以後は父およびその血統を強く誇るようになり、侮辱する者には容赦しなくなった。 罠を承知でカーズたちの隠れ家に単身乗り込み、ワムウを追いつめるもあと一歩で敗れる。瀕死の重傷を負いながらも自らの父と祖父が自己を犠牲にして他人を救ったことを思い返し、死力を振り絞ってワムウから解毒薬入りのピアスを奪い取る。バンダナに引っかけたピアスを自身の血で作ったシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託すと微笑を浮かべたまま息を引き取った。遺体は死亡直後に落ちてきた十字架状の瓦礫の下敷きとなったが、その戦いぶりと最期はワムウからも認められ、彼に「永遠に記憶の片隅に留めておく」とまで言わしめた。 ジョセフがピアスと共に受け取ったバンダナは形見の品として彼が所持し、ワムウとの決戦ではそのバンダナをジョセフが額に巻いて戦った。そしてワムウとの戦いの最後の最後でバンダナを火種にすることでワムウを爆破し、勝利を収めた。 主な技は、衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する「シャボンランチャー」や、それを高速自転させて円盤状に発射できる「シャボンカッター」。後者は祖父の使っていた波紋カッターの応用技で、「シャボンカッター・グライディン」としてそのエッジ部分で切断したり、円盤本体を「シャボンレンズ」として光の反射現象を利用して日光を操ることができる。 リサリサ / エリザベス・ジョースター 声 - 田中敦子 ヴェネチア、エア・サプレーナ島の波紋訓練場の主。シーザーの波紋の師であり、後に師事したジョセフに波紋の扱い方を厳しく指導した。 当初のジョセフは知らなかったが、正体は彼の実母エリザベスであり、1889年の大西洋の事件(Part1最終話)でエリナに助けられた赤ん坊。生年月日は1888年12月頃。50歳。身長175センチメートル。体重不明。血液型A型。 18歳になるまでストレイツォのもとで養護と指導を受け、波紋を習得する。成人後にイギリス空軍のパイロットとなったジョージII世と結婚し、ジョセフを出産する。しかし、イギリス空軍司令官として潜んでいたゾンビ(詳細はディオ・ブランドー#Part2『戦闘潮流』を参照)にジョージを殺害され、怒りと悲しみで冷静さを欠いたエリザベスはそのゾンビを波紋で倒す。その現場に目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で全世界へ指名手配となり、スピードワゴン財団の協力で姿をくらました以降は「リサリサ」と名乗っていた。 波紋の習得によって20代後半のような若々しい外見を保っており、波紋パワーはジョセフの軽く3倍。武器は、サティポロジア・ビートルという虫の「100%波紋を伝える糸」を用いて編まれたマフラーで、それに波紋を流して吸血鬼を倒す。また、このマフラーは武器であると同時に、生命反応を感知できるレーダーにもなっている。 「柱の男」たちとの最終決戦でカーズに重傷を負わされるも生還し、ジョセフに自分が母であることを打ち明け、スージーQを伴って3人でアメリカへ移住し、1948年にハリウッド映画の脚本家と再婚した。ジョセフには母としての愛情を押さえ込み、波紋戦士として育てるために常に厳しく接していたが、死亡したと思われていた彼が生きて現われた時には嬉し涙を浮かべている。Part3には登場こそしないものの、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ことを教えていたことが、彼の台詞で明かされている。 ノベライズ作品『JORGE JOESTAR』では、ジョージ (Jorge) のヒロインとして登場する。名前は「エリザベス・ストレイツォ」で、海難事故に遭遇した際にジョナサンの波紋の影響を受けて波紋呼吸法の基礎を会得していたという設定になっている。 ロギンズ、メッシーナ 声 - 仲野裕(ロギンズ)、中村秀利(メッシーナ) 2人ともリサリサの屋敷の召使であり、波紋の師範代。リサリサによる指示のもと、ロギンズがジョセフを、メッシーナがシーザーをそれぞれ厳しく指導した。ロギンズは最終試練の場にてジョセフを待っていたところをエシディシに肺への一撃で殺害され、ジョセフはロギンズの遺体に糸を介したトラップでエシディシの左腕を切断して一矢報いるが、ロギンズの遺体の左腕はエシディシに奪われ、新たな腕として再利用される。その直後、左腕を失ったロギンズの遺体はエシディシの血液を注入されたことで沸騰し、破裂している。 メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止め、単独でカーズの潜伏しているホテル跡へ向かったシーザーを止めるべく追うが、ワムウに左腕を切断されて気絶する。負傷の影響もあり、最終決戦には参加できなかった。 終戦後、ジョセフの葬式に参列した際には左腕が元通りとなっており(本来の腕か義手かは不明)、リサリサたちと共にジョセフの生還に驚愕するが、彼と再会したキャラクターの中で唯一エピローグが描かれていない。 綴りは "Loggins"、"Messina" だが、『オールスターバトル』以降およびCrunchyrollで配信されているテレビアニメの北米版では、"Loggs"(ロッグス)、"Meshina" と改名されている。
※この「波紋の戦士」の解説は、「戦闘潮流」の解説の一部です。
「波紋の戦士」を含む「戦闘潮流」の記事については、「戦闘潮流」の概要を参照ください。
- 波紋の戦士のページへのリンク