最初の衛星とロケットの開発とは? わかりやすく解説

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最初の衛星とロケットの開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 05:41 UTC 版)

インドの宇宙開発」の記事における「最初の衛星とロケットの開発」の解説

1972年宇宙委員会宇宙庁(英語版)が設置された。インド政府宇宙開発のためのより野心的な目標設定し国産打ち上げロケット製造決定された。初の国産打ち上げロケットとなったSLV3は固体燃料式の4段ロケット地球低軌道へ40kgの積荷打ち上げることが出来た他国多く弾道ミサイルから打ち上げロケット派生させているが、インド場合はこのロケット基礎として後にアグニ弾道ミサイル英語版系統開発している。SLV開発責任者であったアブドゥル・カラームその後のインド誘導ミサイル発展重要な役割担った1974年国立探知局(NSRA)が設立された。1975年に、インド天文学者アリヤバータ因んで名づけられたインド初の衛星アリヤバータソ連カプースチン・ヤール発射場からコスモス3Mロケット打ち上げられた。重さ360kgの衛星であり、低軌道科学実験が行われる予定であった打ち上げ数日後通信失われた1977年フランスとの宇宙協力協定締結された。また、1978年には衛星打ち上げ関連サービスアメリカランドサット衛星撮影した画像使用などでアメリカ協定締結した国産打ち上げ機のSLV3の初打ち上げ1979年行われ一度目は失敗だったものの、1980年81年83年3回打ち上げではロヒニ系統衛星低軌道投入した1979年にはインド初の地球観測衛星となるバースカラIがロシア打ち上げられた。バースカラIは水文学地質学森林資源管理のためのデータ収集目的としており、可視光赤外線2種カメラ搭載されていた。同等性能バースカラII1981年にも打ち上げられている。 1980年初め十分な打ち上げ能力持っていなかったインド打ち上げ能力拡大することを指向しISRO低軌道に150kgの投入能力を持つSLV3よりもより強いロケットの開発決定した計画ASLV名づけられ、SLVをほぼ変更なく利用し、2機のロケットブースター取り付けた改良型であった1981年ISROインド初の実験静止通信衛星APPLE英語版)をアリアンロケット打ち上げたインドはフォード・エアロスペース(英語版と共に4基の衛星からなるINSAT-1シリーズ開発し運用した。INSAT-1Aは1982年打ち上げられたが打ち上げ後障害発生し83年9月破棄された。INSAT-1Bは同様の目的1983年打ち上げられた。この系統テレビ用の2機のトランスポンダ通信用12機のトランスポンダ積んでおり、気象分野でも利用されている。これは21多目的衛星系列衛星始まりであり、徐々にインド国内に衛星通信衛星放送広域網を提供していった。 1984年インドアメリカ技術移転契約調印したが、米国東側諸国への機密技術流出恐れたため実現依然として困難であった一方1984年4月3日ソ連インターコスモス計画一環としてインド空軍パイロットラケッシュ・シャルマが初のインド人宇宙飛行士としてソユーズT-11打ち上げられサリュート7号11日滞在した同年秋、インド政府ソ連エルブルース英語版コンピューター運用開始している。1988年にはソ連ロケットで初のインド製造地上観測衛星IRS 1A英語版)が打ち上げられた。1988年アリアンロケットがINSAT-1Cの打ち上げ行ったものの打ち上げ後失われた。INSAT-1の最後となった4機目のINSAT-1Dは1989年打ち上げられその後インドが独自のロケットを持つまでINSATアリアンロケット打ち上げられた。 ASLV1987年1988年最初の2回は打ち上げ失敗し1992年3回目打ち上げ軌道が低すぎる部分的失敗となった最後打ち上げとなった4回目打ち上げ拡大ロヒニ衛星シリーズ英語版)の最後の1機を衛星軌道投入している。

※この「最初の衛星とロケットの開発」の解説は、「インドの宇宙開発」の解説の一部です。
「最初の衛星とロケットの開発」を含む「インドの宇宙開発」の記事については、「インドの宇宙開発」の概要を参照ください。

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