インド空軍
インド空軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 10:10 UTC 版)
「SEPECAT ジャギュア」の記事における「インド空軍」の解説
インド空軍のジャギュア攻撃機は、1980年代からヒンドスタン航空機でシャムシャー (ヒンディー語:जैगुआर、Shamsher) の名でライセンス生産されており、偵察任務から海上での支援戦闘機として運用してきた。1999年のカルギル戦争(英語版)では、レーザー誘導爆弾による空爆を行うなど、実戦でも積極的な役割を果たした。 2020年代でも配備しているのはインド空軍のみだが、配備から30年以上経過したヒンドスタン航空機によるシャムシャーの近代化改修が計画されていた。HAL シャムシャー・ダーリンIIIと名付けられた改修内容は多岐にわたり、推力不足のアドーアエンジンを、ハネウェル社のF125IN エンジンに換装し推力強化をはかるほか、全天候マルチモードレーダーを搭載し、操縦席をグラスコックピット化してオートパイロットとヘッドマウントディスプレイ、フライ・バイ・ワイヤを採用。ミッションコンピュータや飛行計器システム、ソリッドステート・デジタル・ビデオ・レコーディング・システム、ソリッドステートフライトデータレコーダーと追加機能を含む、最先端のアビオニクスに変更する。2012年にHAL シャムシャー・ダーリンIIIは初飛行に成功し、88機のシャムシャーを改修する予定だった。しかし、2基のF125INだけで1機あたり2,670万ドル、その他の改修でさらに1機あたり2億ルピー(280万ドル)かかるという見積もりから、費用対効果に優れないと判断され2019年に改修を断念し、ライセンス生産中のSu-30MKIを増備することが発表された。 湾岸戦争で出撃する、イギリス空軍のジャギュア GR.3A フランス空軍のジャギュア(戦闘爆撃機型) インド海軍の空母「ヴィラート」の上空を編隊飛行するインド空軍のシャムシャー攻撃機(上)と、アメリカ海軍F/A-18E/F(中)、インド海軍BAe シーハリアー(下)
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