日本各地の粥占行事
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冨士山下宮小室浅間神社山梨県富士吉田市の冨士山下宮小室浅間神社では毎年1月14日から15日にかけて筒粥祭が行われる。年間の五穀豊穣・天候・養蚕・富士山登拝者数を占い、特に富士参詣者の多寡を占う点が特徴。結果は公表、占票を参拝者に頒布している。勝山記・妙法寺記に上代の師安年間(私年号、564年)から永禄6年(1563年)の占結果の記載が残る。 彌彦神社新潟県弥彦村の彌彦神社では、1月8日から15日にかけて粥占炭置神事が行われる。古伝に随して祝詞を奏し、天候と農作物の豊凶を占う神事である。 諏訪大社長野県下諏訪町の諏訪大社下社春宮で行なわれる粥占は、1月14日夜から粥炊舎にもうけられた大釜のあずきがゆのなかに、葭の筒をいれ、終夜煮たて、翌15日朝、神前にそなえ、祭典をおこなったのち葭筒を割り、筒内の粥の分量を量って農作物のうちさだめられた種の豊凶を判定する。 葭筒のながさは5寸5分で、これを42本(本数はとしによってことなる)麻で簾状に編みつらねて、巻いたものをいれる。 それぞれの筒はそれぞれの穀種にかたどり、神殿大床で1筒わり、穀菜の種類上下の品位を神占にしたがってとなえ、社丁がこれにおうじて大声で唱えかえして神前に群れ集まった人々に聞かせ、42種のすべてをおわって式を終了し、等級を記入した目録を社前に掲示した。 出雲大神宮京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮の粥占(よねうら)は、毎年1月15日に行われる小正月の奇祭で、小豆を混ぜた米を早生、中生(なかて)、晩生(おくて)を表す3本の竹筒を一緒の釜で炊き、筒に入った小豆が少なく米が詰まっているほど豊作とする。 枚岡神社大阪府東大阪市の枚岡神社では毎年1月11日に境内の御竃殿で小豆粥を炊き、12本の占木で一年の天候を、53本の占竹で農作物の豊凶を占い、これを粥占(かゆうら)神事と呼ぶ。小豆粥を炊き、占木の焼け具合で天候を占うまでの前儀は見学が可能だが、53本の占竹を神前で割って占う後儀は秘儀とされる。小豆粥は参拝者に振舞われる。粥占の結果は占記(おきあげ)として、1月15日の粥占報賽祭の後に授与される。「枚岡の粥占神事」という季語もある。 筑紫神社福岡県筑紫野市の筑紫神社では、毎年3月15日、1か月前の2月15日に炊いて神殿に納めた粥を取り出して、東西南北の農作や蝗害、伝染病を占う粥卜(かゆうら)が行われている。粥を入れる銅鉢には文化二年(1805年)の銘があり、筑紫野市の無形民俗文化財に指定されている。 千栗八幡宮佐賀県みやき町の千栗八幡宮で2005年に催された粥占では、「地震に注意。」という結果が出たが、その直後に福岡県西方沖地震が発生し、地震を予言したとして話題になった[要出典]。
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