日本各地の隠し神とは? わかりやすく解説

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日本各地の隠し神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 02:33 UTC 版)

隠し神」の記事における「日本各地の隠し神」の解説

油取りあぶらとり明治時代東北地方における俗信油取り呼ばれる何者かが子供誘拐して、その体を絞って油を取るといわれたもの。 明治維新の頃には、岩手県遠野地方々で油取りの噂が広まってパニック起こり子供誘拐されたなどという風説毎日のように流れた代表者により、夕方過ぎには女子供出歩かないようにと外出禁止令がしかれた。同時期に作られ小屋の跡が川原にあり、を焼くためのハサミ呼ばれる串が捨てられていたため、油取りはこのハサミ子供刺して油を取るともいわれた。 山形県西置賜郡小国町では明治初期にこの噂が広まったことがあり、村人たち見かけないよそ者注意し子供たちには帰り夜遅くなることのないよう言い聞かせた。特に女の子からは良い油が搾り取れるといわれ、狙われやすいといわれた。 民俗学者柳田國男著書遠野物語拾遺』では、油取りは紺の脚絆手差しを身に着けた者で、これが現れる戦争が始まるとの記述見られる隠しん坊かくしんぼ) 栃木県鹿沼市逢魔が時夕暮れ時)に、外にいていつまでも家に帰らない子供さらって行くという怪物隠れ婆かくればば) 兵庫県神戸市平野町隠し婆ともいう。路地の隅や行止まりなどにいて人間の子供を待ち構えており、子供たち夕方かくれんぼをして遊んでいると、どこからともなく現れ子供さらってしまうという。そのためにこの地方では、夕方かくれんぼをすることは「隠れ婆さらわれるぞ」などと言って戒められていた。 叺親父(かますおやじ) 青森県津軽地方。叺(袋の一種)を背負った鬼のような大男が、泣いている子供を見つけると、叺の中に無理やり詰め込んでさらって行ってしまうという。同様の妖怪秋田県鹿角地方では叺背負(かますしょい)の名で伝わっている。長野県埴科地方では袋担ぎ(ふくろかつぎ)といって夕方までかくれんぼをして遊んでいるような子供をさらって行くという。 子取りぞことりぞ島根県出雲地方東北油取り同様に子供絞って油をとり、南京皿を焼くために用いたという。 化物婆ばけものばば) アイヌ民話に伝わる妖怪幼児の魂をさらうという。

※この「日本各地の隠し神」の解説は、「隠し神」の解説の一部です。
「日本各地の隠し神」を含む「隠し神」の記事については、「隠し神」の概要を参照ください。

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