日本のササラ電車の一覧
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札幌市交通局札幌市による買収前の札幌電気軌道時代については詳細不詳。 雪1形 - 1949年(昭和24年)11月に電動客車40形を改造して局工場で8両が製造され、1969年(昭和44年)9月から1970年(昭和45年)11月までに鋼製車体に更新されて2両が現役。ブルーム部分にしっかり荷重を掛けるために、台車は種車のブリル79Eの軸距を1,524mmに短縮し、枕ばねを撤去して使用している。軸受はローラーベアリング化されている。また雪8は木製車体のまま1971年(昭和46年)10月に廃車され、札幌市交通資料館に保存されている。 雪10形(2代)- 1999年(平成11年)に雪1形4号の改造名義で札幌交通機械で1両製造。ブルームの駆動は雪1形のローラーチェーン式に対して油圧式に変更され、駆動騒音を低減している。ブルームユニットの位置は従来の上下に加えて左右も制御可能になり、急曲線においても軌道敷を正確にトレースする排雪が可能になった。同局では氷を削り取るプラオ車をすでに全廃しているため、氷結路面用にアイスカッター(スパイクを埋め込んだ鉄棒を回転させて氷を砕く)も装備する。札幌市交通局の現役除雪車は雪1形、雪10形ともに廃車発生品のウェスティングハウス製B-18L形制御器を走行用に、ブルーム駆動用はゼネラル・エレクトリック製を改造したものを使用している。年式の新しい国産品よりも構造がシンプルで過負荷運転に強く、故障対応も容易なため。モーターは、37.3 kW × 2個(走行用)、18.7 kW × 1個(ブルーム駆動用)を搭載している。 雪20形 - 2019年(平成31年)4月に1両が納車、同年冬に運用開始。ブルームの駆動は電動式に変更され、従来車両より強力化された。運転装置は間接制御方式。製造費用は約2億6,000万円。 DSB1形 - 鉄北線を延伸した非電化区間(北27条 - 麻生町 - 新琴似駅前)用に1961年(昭和36年)2月から1964年(昭和39年)12月までに札幌綜合鉄工共同組合で3両が製造された機械式内燃動車(ディーゼルカー)。DSBは「ディーゼル・スノー・ブルーム」の略。ブルーム用だけではなく走行用の駆動装置もローラーチェーンを使用している。1971年(昭和46年)10月に廃車され、DSB1が札幌市交通資料館に保存されている。変電所容量に余裕がないラッシュ時間帯には電化区間でも使用された。 稼働中の雪1形(2011年) 雪1形 雪8 内燃除雪車 DSB1 函館市企業局交通部排形 - 計6両が製造された。当初ハンドブレーキ常用で、車体側面にゴング(警鈴)を装備していた。1971年(昭和46年)にエアーブレーキ化され、警音器もエアーホイッスル化された。台車は種車のブリル21Eの枕ばねを改造して使用。東京市電気局の「新1形」(記号・ヨヘロ) → 函館市交通局200形電車 (2代)が種車の2両が現役。また成田電気軌道から譲渡された1両は箱館ハイカラ號に再改造された。 旭川市街軌道 → 旭川電気軌道排1型 - 排1・排2の2両を1931年(昭和6年)8月汽車会社東京支店で製造。1956年(昭和31年)の旭川市街軌道廃線後、排1が旭川電気軌道に譲渡され、同線の電動排雪車(無番号)となった。集電装置はトロリーポールを前後に1基ずつ装備していたが、譲渡後に片側のトロリーポールを撤去してパンタグラフを装備した。1973年(昭和48年)の同線営業廃止に伴い廃車になり、北海道立洞爺少年自然の家に同社モハ103、モハ501、コハ051、ワ103と共に保存されていたが、1993年(平成5年)頃に解体された。
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