両国の反応とは? わかりやすく解説

両国の反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 05:13 UTC 版)

マレー沖海戦」の記事における「両国の反応」の解説

イギリス戦艦2撃沈戦果昭和天皇報告され天皇は「ソレハヨカッタ」と喜んだ。また「聯合艦隊航空部隊ハ敵英國東洋艦隊主力南支那海殲滅威武中外宣揚セリ 朕太タ之ヲ嘉ス」の勅語示した1942年昭和17年4月15日連合艦隊司令長官山本五十六大将マレー沖海戦参加した航空隊および隊員感状授与した日本軍は「帝国海軍開戦劈頭より英国東洋艦隊特にその主力艦二隻の動静注視しありたるところ、九日午後帝国海軍潜水艦は敵主力艦出動発見爾後帝国海軍航空隊緊密な協力の下に捜索中十日午前十一時半マレー半島東岸クアンタン沖において再び同潜水艦これを確認せるを以て帝国海軍航空部隊は機を逸せず、これに対し勇猛果敢なる攻撃加へ午後二時廿九分戦艦レパルス瞬時にして轟沈同時に最新式戦艦プリンス・オブ・ウエールズ忽ち左に大傾斜暫時遁走せるも間もなく午後二時五十分大爆発起し遂に沈没せり、ここに開戦第三日にして早くも英国東洋艦隊主力全滅する至れり。」と大本営発表昭和16年12月10日午後4時5分)を行いイギリス東洋艦隊主力撃滅宣伝した写真週報201号(昭和16年12月31日号)では「比類なき戰果 マレー沖海戰 撮影海軍省 十二月十日マレー半島東岸クワンタン沖でわが海軍航空隊必殺猛撃浴びあへない最後ととげる英國東洋艦隊旗艦プリンス・オヴ・ウェールス號と戰艦レパルス断末魔の姿―手前の白い水煙包まれてゐるのはわが海鷲適確集中爆撃浴びてゐるウェールス號、遠く轟沈寸前レパルス號」として撃沈された戦艦写した写真とともに公表されている。 12月18日第二次攻撃隊長だった壱岐春記海軍大尉アナンバス諸島電信爆撃任務からの帰路両艦の沈没した海域通過し機上から沈没現場海面花束投下して日英両軍戦死者対し敬意表した宇垣纏連合艦隊参謀長は、イギリス戦艦2隻を引き揚げ修理した上で日本海軍への編入思案したが、実現しなかった。軍令部プリンス・オブ・ウェールズ引き揚げ調査のため、サルベージの手続きとっている。 イギリス東洋艦隊の2戦艦撃沈された時点で、まだシンガポールには重巡洋艦エクセター軽巡洋艦モーリシャスダナイー級軽巡洋艦ダーバン、ダナイー、ドラゴン駆逐艦ジュピターエンカウンターストロングホールドスコット、サーネット、オランダ海軍ジャワ級軽巡洋艦ジャワアメリカ海軍駆逐艦ホイップルジョン・D・エドワーズ、エドソール、オールデンがあった。このうち4隻のアメリカ駆逐艦部隊シンガポール出航して戦地向かい帰路に就く駆逐艦エクスプレスらと遭遇したエクスプレス戦闘終了したことを伝えたアメリカ駆逐艦部隊北上続け漂流者捜索行った発見できなかった。 この海戦結果インド洋進出していた東洋艦隊大部分日本軍航空攻撃警戒しマレー方面進出断念したためマレー作戦順調に進行した。しかし、残存艦はスラバヤジャワ島)に後退してABDA司令部指揮下でABDA艦隊編成し1月24日にはアメリカ駆逐艦部隊による攻撃バリクパパン沖海戦)でボルネオ島上陸部隊妨害を受けるなど予断許されない状況であった戦艦プリンス・オブ・ウェールズ1941年昭和16年8月上旬行われた大西洋会談においてフランクリン・ローズベルトアメリカ合衆国大統領)とウィンストン・チャーチルイギリス首相)が乗艦し、大西洋憲章結ばれた場所でもある。 イギリスウィンストン・チャーチル首相著書の中でマレー沖海戦でこの2隻を失ったことが第二次世界大戦でもっとも衝撃受けたことだと記している。また議会に対してイギリス海軍始って以来の悲しむべき事件おこった」と報告した沈没したプリンス・オブ・ウェールズ水面下68 m223フィート)の位置で見つかり[いつ?]、不法ダイバー盗まれるのを危惧したことから2002年になってベル取り外された。ベルリバプール博物館Merseyside Maritime Museum)で展示されている。レパルスはさらに浅い40メートル海底沈んでおり、海面から船体視認できる状態である。双方の艦とも完全に転覆した状態で海底横たわっている。

※この「両国の反応」の解説は、「マレー沖海戦」の解説の一部です。
「両国の反応」を含む「マレー沖海戦」の記事については、「マレー沖海戦」の概要を参照ください。

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